昭和二十七年八月一日 垂録12 (3)

〔 質問者 〕それにつきましてこういうことがございました。月並祭のとき明主様の御論文を拝読させていただきましたところ、霊視能力のある方が「霊界が非常に変わる」「どういうふうに変わるか」と言うと「言葉で言い表わすことはできないほどだ」ということで、明主様の御論文を拝読させていただきますと、その言霊で変わりますので。

【 明主様 】そうです。つまり活字も光を持つのです。光を持つというと変だが、いままでは光がごくあるかなしかだったが、だんだん光が出てきます。

 

〔 質問者 〕いまの話で、長野のほうの布教師が明主様の御論文を拝読させていただきますと……御浄霊をいただくと咳が出る人が前に坐っておりましたが……拝読中咳が出まして、拝読が終わりますと咳も止まりました。

【 明主様 】ずいぶん騒々しい本だな。それはその人の口から光が出る。論文を読んでいると言葉から光が出るのです。これは、良い言霊を出せば光が出るということは、私の古い本に書いてあります。だから愚痴だとか怨み事だとか悪口とか怒りとかそういうことを言うと、光の反対の曇り……ススみたいなものが出る。それが霊眼のきく人には見えるのです。

 

〔 質問者 〕そうして良いほうも悪いほうも、それが自分に帰ってまいりますので。

【 明主様 】そうです。あれは自分に帰ってくる。ちょうど天に唾するという、あれです。良いことが帰ってくる。だから言霊は良いことを言わなければ……。しかし人の悪口も、どんなことでも滑稽なこと笑いになることはかまわない。私はずいぶん人の悪口を言うが、終わりは笑いにするから、それで曇りにはならない。

「『御垂示録』十二号,講話篇第六巻p198~199」 昭和27年08月01日