昭和二十七年三月二十日 『御教え集』七号  (19)

三月二五日

 だいぶお天気が良いので仕合せです。今年は春の大祭がすみますと、よほど神様のほうが変わってくることになっているんですね。たしかお正月の歌かに、今年ほ……世の中に表面的に知れるというような意味の歌を読んだはずですがね。やっぱりそれがだんだん出てきますからね。表面的になるんですね。で、いままで……別に隠れていたわけじゃないですけれども、なんだかんだ言って、いままでの活動と異ってきたですね。

 そのうちの主なるものは、地方宣伝ですね。これも表面的に……いままでは印刷物で目だけだったのが、今度は耳からも知らせるという形になってきたですね。この耳から知らせるというのが一番効果があるようですね。最近聞くところによると、いままでの新聞広告よりも、ラジオの、今度できた「東京放送」で宣伝したほうが効果が多いそうです。ですから「東京放送」の広告が非常に立て込んで、間に合わないという状態だそうです。それをもって見ても、目よりか耳のほうが効果的なんですね。そういう意味において、大いにこれから耳の宣伝もやるつもりです。これは、一つの表面的活動の現われですがね。

 それから、「農業特集号」ですね……この間出したあれがなかなか、まだ事柄が事柄ですから、どうしても、試験するのに一年はかかりますからね。そう急にどうということはないけれども、どことなく効果はあったらしいですね。そのうちの一つとして、昨夜ラジオで私は聞いたんですが、広川農相の話が実におもしろいです。聞いた人もあるでしょうがね。これから、硫安はなるべく使わないほうが良い。あれは肥料として、どうも土を悪くする。これからは肥料はできるだけ自給肥料をやると言うんですね。自給肥料というのはおもしろいですね。自給肥料というのは堆肥のことですね。そうして土の力を出すようにしなければいけないというような……言葉は違ったかもしれませんが、そんなような意味のことを言いました。それから、虫害に対して振り撒く薬剤をよほど注意しないと、よほど効果がないことにもなるし、非常に害をすることにもなる。だから、あれはよほど適当に考えてやらなければいけない。というようなことを言いましたが、これはよほど変わってきていると思いますね。以前はそんなことは決して言いませんでしたからね。以前ですと、今年は硫安は大いに間に合うから、うんとやらなければならないというようなことを言ったものです。この間の新聞なんかにもそんなことがありました。新聞を切り抜いておきましたがね。よほど、こっちの説の刺激によって、考え方が変わってきたということはたしかに認められるんです。そこであれを読んだ、つまり農民、農事関係者ですね。関係者は、なるほどこれも理屈だと、とにかく一つ試験してみようというんで、農民なんかが、たとえわずかでも、一割の田でも試作するということは、大いに考えられるんですね。それと、もう一つは、あれだけ配るとすれば、こっちの信者さんのほうの自然栽培をやるのに、いままでのように非常に悪く言ったり、なんだかんだうるさく言う……そういう声もよほど減るだろうと思います。それから、一年一年肥料が減るに従って……肥毒が減るに従って、成績が良くなりますからね。で、それについていままでおっかなびっくりやっていた人たちも、これなら大丈夫だと、自分が持っている全部を自然農法に切り替えるというのも、ずいぶんできて来るようです。それからもう一つは、隣近所のお百姓が、どうもあれは良いようだ、一つ俺たちもやってみようということになって、信者でない百姓ですね……そういう人もボツボツ出てきたようですからね。なにしろ、いままでの長い間の迷信を壊すんですから、そう簡単にはいかないが、そんなようなことが、いろいろな条件によって年一年全国的に解ってき、やる人がだんだん増えるに違いないですね。ですから三年五年と経つうちに、すばらしい結果になるだろうと思ってます。これは日本における一番の悩みですね。これがだんだん解決されるわけですね。

 それと、いまもう一つの悩みは結核問題ですね。今年は結核は、数字的に減ったとか言ってますが、なかなかそんなことではない。論文にも書いた通り、近来のストレプトマイシンだとか、いろいろな新しい薬のために……浄化停止にあれは効果がありますから、そこで一時発病を止めておりますから、一時減りますよ。ところが、これがだんだん……反動ですね。つまり再浄化が起ってくると、今度は始末が悪いですね。とうてい抑えきれないから、どうしてもメシヤ教にすがるより手がないことになる。そんなわけですから結核問題に対しても、うんと目を醒まさなければならないですね。そこで『結核信仰療法』という本を、だいたいできましたから……これから印刷にかかるつもりですがね。これは、充分徹底して……信者はそうでもないが、ふつうの人が見たらびっくりするように書いてありますからね。なにしろ結核は医者が作っているということから、あべこべをやっているというようなことを、徹底して書いてありますから、これを見たら、まあ……神経を刺激し、首をひねらないわけにはいかないと思うんです。それで、これはあらゆる……政府および大病院、あらゆる方面に配りますがね。それから英訳して、世界中のそういう方面に配るつもりです。むしろ外国のほうが、かえって動くだろうと思ってます。とにかくいま結核は、この間も言った通り、アメリカが世界で結核は一番ひどいんですからね。減ったと言っても、一時、減ったんです。とにかく、去年のアメリカの結核で死んだ人は、他の病気で死亡した全部より多いんだそうですからね。これは、いまアメリカにいるこっちの信者で……大学生ですが、それからの報告ですから、これは間違いない。そこで、そういった白人ばかりでなく、東洋でも結核がなかなか増えてきた。インド、マレー……あの辺なんかが非常に増えたようですね。なぜ増えたと言うと、ストレプトマイシン、パスだとか、ああいう薬の注文が近来非常に多くなってきたです。だから、多くなってきただけ結核は増えるんですね。あれで作るんですからね。肥料と同じでね。結核製造法なんですからね。そうしてみると、このまま進んだら、結核によって人類は滅亡するかもしれませんよ。だから、どうしてもこれを、目を醒まさせなければ人類を救うことはできないんです。この本を世界中に配れば、最初の原子爆弾をぶっつけるわけですからね。そうして問題が結局起ることになりますがね。起ればおもしろいんです。私は結核問題の本を出して、なんだかんだ問題になればおもしろいと思う、売れますからね。やっぱりチャタレーと同じでね。たくさん売れれば、たくさん読むからね。チャタレーのほうはたくさん売れれば儲かると言うが、こっちのほうも、儲かるのは儲かるが、ただ金の使い道が違うわけですね。最近米国でりミフォン(ヒドラジド)という薬がありますね。あれは非常に効くというので、あれを服むと結核菌が死ぬと言うんですね。結核菌が死ぬというのは、まだ人間じゃないんですね。二十日鼠ですがね。だから人間も死ぬだろうと言うんです。どうも、人間様もかわいそうです。人間を二十日鼠と同じに見ている。私のほうは違うんですがね。むしろ、ああいった動物と人間は、あべこべに見ているんです。なにしろ四足で横に歩くのと、二本足で縦に歩くのは、それだけでたいへんな異いさです。よしんば人間の結核菌を殺してもなんにもならないですよ。医学では、結核菌というのは、最初は感染して、人間の肺に入って、ここで繁殖し始める。ここでドンドン繁殖して行くと、こう思っている。そうじゃないんですよ。湧くんですよ。それを知らないからね。今度の本にも出しますがね。前にも話した通り、霊の曇りですからね。曇りがだんだん濃くなってくると、バクテリヤが発生する。それがだんだん大きくなって、結核菌になっていく。だから、霊の曇りが結核菌の発生〔源〕なんだから……故郷なんだから、それをやっつけなければいけない。曇りということも知らないし、曇りが困だということも知らないし、知っても取ることができないですね。だから、どうしても駄目なんです。ちょうどいまの犯罪者と同じで、犯罪ができるのを一生懸命に、法律や牢屋で防いでますが、ところが犯罪の困というのは、人間の魂にある。だから魂から出てきたところを防いでいるんですね。いまの結核菌と同じですよ。そんなわけで……あまりお祭りのときのようなお話でないから、このくらいにしておきましょう。

 いま言った通り、今年の……表面的になるもっとも目立つものは美術館ですね。それから箱根の地上天国……神仙郷ですね。あれはだいたい夏までに完成するつもりです。そうして美術館も最近行ってみますと、だいたい外も中も、すべてはできて、あとは塗るだけになってます。気候の関係で四月になる早々塗り始めるつもりですからね。塗ればもうできるんですから、あとは中のケースだとか、そういうものになるんですね。ケースもいま見本を作ってますがね。中のいろんな形ですね。そういうものは、私の思ったよりか、むしろ以上に良くできてます。だからすっかり品物を並べてできあがったら、見た人はずいぶん驚くだろうと思ってます。で、美術館ができるとともに、いまやってますけれども、公園に面した茶席の後ろのほうですね。あそこをだいたいなだらかな山にして、これはおよそできましたがね。そこにモミジを植えようと思いましてね。結局モミジが三六〇本くらいになるでしょう。やっぱりミロクになるわけですね。そうして、角に寄宿舎がありますが、あそこから、向こうに渡る太鼓橋を掛けて、流れの両側を石でいろいろ模様をとっていくんですがね。このほうは穏やかな形にしようと思う。そうして美術館の裏までモミジを植えようと思う。だから秋はすばらしいものだと思いますね。そうしていまの茶席の裏のなだらかな所ですが、モミジをたくさん植えて、下を苔にしようと思ってます。苔を……これは私は去年苔寺を見て気がついたんですが……そこは北のほうで日当たりが悪いし、苔には適していると思うんです。苔はできるだけ種類を混ぜようと思っていますから、信者さんで苔のある所は、そこのどんな苔でも良いんです。各地の苔を集めようと思っているんです。いまじゃぁりませんがね。心掛けていてもらいたいと思うんです。苔はこの秋あたりに植えることになるだろうと思いますからね。かなり拡い所ですが、信者さんだけの苔でいっぱいに埋まるだろうと思うんです。そうすると非常におもしろいと思うんです。苔寺以上ですね。日本中の苔を集めるんだからね。

 それから神仙郷は地上天国の模型なんで、宗教的の本山という意味じゃないんですけれども、本山のできる間日光殿で間に合わしているんです。日光殿も狭かったので、拡くしなければならないというので、約倍くらいに拡くしますがね。いまさかんにやってますがね。二〇〇〇人以上は入れます。だから二、三年はそれですむかと思いますがね。将来は本山を使わなければならないのです。ところがケーブルを越えて半町ほど行った所に、たいてい知っているかと思うんですが、ホーロクを伏せたような山で、あれが約一万坪あるんですよ。これは三、四年前に手に入れたんですがね。その時分は非常に安かった。いまは高くなった。そんなわけで、ちょうど強羅の中央になっていて実に良い山です。それで両方に谷川があるようになっていて、ふっくらしていて、まわりが杉林になっていてね。それは神仙郷がすんだら、平らの所を作って……これは岩やなにかないから簡単です。で、平らな広場を作って、そこに本山……本部ですね……そういうものを造る予定ですがね。これは椅子席で一万人入るようになるんです。だからいまのところ日本一なんですよ。いま一番……そういった人数の入るのは、浅草公園の国際劇場ですがね。あそこは五〇〇〇人ですからね。あと運動の競技場なんかには、万という数が入る所がありますが、これはまた別の話で、そういった部屋としては他にないですからね。そうしてその下に五〇〇〇坪ばかりの地所を買ってありますからね。一段下りた所にね。そこに宿舎をこしらえようと思う。県別とか会別にして作るわけで、なるべく宿屋に行かないで、それですむようにしたいと思ってます。これは天理教でもやってますからね。だいぶそれは良いんですがね。なにしろ信者が多い宗教でなければ、ちょっとそういうことはできないですから、他にはないようですけれどもね。こっちも今度そういうふうにやるつもりです。そうしてそこの場所に行くには、どうしても……神仙郷からですと、ケーブルがあって通れないですからね、そこでトンネルを作ろうと思ってね。いま準備してますがね。つまりケーブルの下を行けるんですね。この間行って聞いてみると、充分うまく行きそうですからね。バスやトラックまで行くそうです。というのはケーブルは高い、そうして両脇が低いですから、非常に都合が良いです。ところで、美術館ができると外人なんかがたくさん来るだろうと思いますから、どうしても自動車が二、三十台置ける場所が必要なんです。ちょうど公園の角ですね。先の『光』新聞をやっていた時分に三尋木さんが住んでいた所の反対のほうですがね。そこを会社に話したところが、貸すということになったので、借りることになったんです。四〇〇坪あるんですが、これは自動車の置き場よりもっと拡いくらいのもので、他の家も作ろうと思いましてね。それがちょうど角の寄宿舎になっている、あれを移築しょうと思ってますがね。そうしてトンネルから掘った土を……その土で埋めようと思ってます。まあ、一挙両得というわけですね。ですからだいたいトンネルの土を掘るんで、あとは柱とコンクリートだけですからね。割合に簡単にできますね。地所は会社で借りて、土はいま掘ったやつを埋めるんですからね。非常に安く、うまく行くだろうと思ってます。そうして、いま言ったあの角の寄宿舎を移築して、いまの自動車置場の後ろ手のほうに置いて、それも宿舎にしようと思う。そうして寄宿舎のあった角ですね……そこに切符売場と休憩所を作る。なにしろたくさん来ますからね。そこで美術品なんていうのは、ゾロゾロ押されちゃ、落ちついて見られないから、どうしてもゆっくりと鑑賞しなければならない。まあ二、三百人ずつくらい……多いときはもっとになかかもしれないが、休憩所に止めておいて、先のあいたずつ順繰りにやるようにしようと思う。まだいろんな計画がありますが、細かいことは、できれば分かりますからね。

 そうして、いまの公園の角の地所ですね。地所は公園と地続きになってますからね。そうして、私は強羅公園……会社でやっている、あれはいかにも荒れ放題ですからね。あそこを、こっちでもっと立派なものにやってやろうと思ってます。あそこは純西洋風のガーデン式のものを、私の設計でこしらえようと思っている。これは会社も、あの辺の宿屋も非常に喜びますしね。それから私のほうとしても、美術館に来た人が……待っている人ですね。そういう人なんかも、やっぱり一時間も待つことがありますからね。それがちょうど公園を散歩するというのに非常に良いと思う。それで箱根に来た以上は……美術館の添え物ができるようなものですからね。そうしてできるだけあの辺の気候に適した花を植えて、そうしてもっと拡く作るんですよ。片っ方が藪みたいになってますからね。藪になっている所が、私が借りる所ですからね。手を入れてやるとすばらしいものができますよ。だいたい形はできてます。あとは簡単にできるわけです。とにかく箱根の山の上に一大パラダイスができるわけですね。

 これも計画の一つですが、小田原から自営バスですね。教団用のバスをやろうと思ってます。信者だけが行き帰りできるような、そういう方法をしようと思ってますがね。箱根はだいたいそんなもので、それで、いま話した本山ですね。その殿堂を造るんですが、そこの名称は……土地の名称は「光明台」とつけておきましたがね。ですから、これから光明台で話します。そこに建てる建物は「光明殿」ですね。いつも言う通り、箱根のあそこが、東と西のちょうど間になるんですかちね。とにかく十字で結んだ真ん中になるんですね。そこに光明が現われるというわけですがね。やっぱり、霊的に非常に意味があるんです。

 それから、また時間があるから、熱海のことも少しお話しますけれどもね。どなたも見ている通り、いまツツジ山を作ってますが、ツツジを最初二〇〇〇本の予定だったが、なかなか予定より拡くなった関係上、なかなかいるんです。あれはいっぱい詰まらなければおもしろくないですからね。いっぱい詰めた結果、ちょうど三六〇〇本ですね。やっぱりミロクなんです。最初二〇〇〇本植えただけでは駄目で、最初からある五、六百本……それでも足りないで、今度一〇〇〇本植えました。不思議なことに、ああいう大きいツツジが数がまとまってあるわけがないんです。ふつうならほうぼうの植木屋をまわって、多い所で一〇〇本とか五〇本とか買い集めてやるそうですがね。ところが、伊東の在に一万本作っている所があるんだそうです。ところが、だんだん伸びて……先に植えたのは伸びますからね。それがかち合って、それを抜かなければならないわけですね。ですから先は喜んで、割に安かったですね。ですから、こっちで入り用なのはいくらでもあるんですね。これもやっぱり神様が用意してあるんですね。それで、展望台をあそこに造るんですが、展望台の地所も最初より横のほうに拡げましたからね。先には半円形にするつもりでしたが、今度は楕円形にやるつもりなんです。これは曲線硝子ですね。いまこういった硝子は簡単にできるんです。そうして屋根は平らにですね。中は緋の絨毯を敷きつめる。するとまわりが青いのに、中に緋の絨毯だから、非常に調和が良いと思ってね。ここに入れて見せるのは、やたらには見せられませんからね。ですから限られた人ばかりで、外人でも少し偉い人なんていうのは、そこで招待して見せると、一遍にびっくりするだろうと思う。それで、丸い硝子をごく細く、ジュラルミンみたいなもので接ぐようにしてやろうと思う。そのまわりにコンクリートで仕切りを作って、中にいろんな草花をできるだけ種類を多く、花で詰めちゃうわけですね。その先がツツジ……こういうわけになるんですね。ツツジも、いまは植えっ放しで、今年の花を見て、刈ろうと思っている。もっと低くする。平らにやろうと思う。ツツジ山ができて二、三年経つとすばらしいものですよ。それから展望台の後ろのほうにくっついて、いろんな部屋を作るつもりですがね。応接間とか会議所のようなものだとか、いろんな仕度部屋……お祭りのときの仕度だとか、芸能人の仕度部屋とか作って、二階に小さい展望台を作って、私の部屋にしようと思う。ちょうどお供えみたいになるわけですね。それから会館のほうにトンネルで行くようにしてね。トンネルは六尺幅の四〇間のものを作ろうと思う。これなら雨が降っても傘いらずですからね。で、信者さんが行く所と違う所ですから具合が良い。ちょうど、そうなっている。会館も絵図を引かしてみましたが、どうも私が言った通りにいかないので駄目なんで、私がやかましく言うので、どうも分からないから画いてくれと言う。私は画くのは面倒臭いから、画く専門家を呼んで指図しましたが、これは思ったように図面ができるわけです。そうしてそれによって、早くて夏ですね。遅くても秋ごろから掛かれるだろうと思ってますがね。それでできるだけ拡くとったので、椅子だけで二〇〇〇人ですね、椅子のまわりに立つのが一〇〇〇人くらい立てますから、三〇〇〇人は収容できますね。でそのまわりは外になりますが、砂利を敷いて、雨に濡れないように廂をやるんですが、廂ほ硝子の一間幅の長さ五二間と言うんです……ずっとね。玄関やなにかは三間四方の廂になります。ですから実際の……いま言っている廂は四〇問は間違いないですね。で、いま硝子はどんなのでもできるんです。良く調べてみると、一枚硝子で三〇間までできるそうですからね。とにかく硝子は非常に進歩したですね。最近できたロンドンの百貨店で、十何間というのができたそうです。壊されたらたいへんですがね。そういうわけで、まだいろんな熱海の話がありますが、時間がなくなりましたから、このくらいにしておきますがね。

 お祭り中は浄霊はしないつもりだったんですが、非常に希望者が多いので、どうもやってあげないわけにはいかない気持ちになったのでね。浄霊をしますがね。大勢ですから、ちょっといつもの倍くらいかかりますから、二〇分くらいかかるつもりですから、そのつもりでね。

「岡田茂吉全集 講話篇 第七巻」 昭和26年03月20日