昭和二十七年三月一日 垂録08 (1)

【 明主様 】最初参考のためにちょっと話しますけれども、私の後頭部に瘤<こぶ>がある。原因は歯に薬をつけた、それがだんだん行って、ここ(後頭部)に固まった。それで、どうも頭の具合が始終悪い。一昨年から気がついて浄霊したところが、だんだん溶けてきて、いま約半分くらいになりました。まるで、骨みたいに固かった。オヤ、こんな所に骨が……妙だなと思って、押しても痛くないですからね。このごろ半分くらい取れてきたのですがね。そうすると、最近目まいがし始めたんです。そうとうグラグラしてね。これはおかしいな。どこに原因があるかと思った。ところが、ここ(後頭部)を溶かしたために、こっち(前頭部)に平均浄化が起った。ははあ、これだなと、ここ(前頭部)を溶かしたら、目まいがたいへん良くなった。そうしたら胸がムカムカして、今朝からここ(胸)をやった。というのは、これ(前頭部)が溶けて、胃に入ってムカムカしたのです。それで、今度はここ(胃)を浄霊した。そうすると、出がけに便所に行きたくなって、それで良くなったんです。これ(後頭部)を溶かす時分もムカムカしたが、今日のはここ(前頭部)だからね。今度はここ(胃)に来て、それから便所に行った。やっぱりそういった軟らかい、臭いものでした。で、やっぱりこれ(後頭部)がこう(前頭部)来て、こう(胃)来ている。ちょっとそういうことは、だれでもありますから、ここらを溶かしてね。そうすると胸が気持ち良くなる。それは、これ(前頭部)が溶けていったんです。今度は、一部を溶かすと他の頭の部分に平均浄化が起る。それが、こっちに行って、それが下に行く。まあ便利にはできてます。それで、これを溶かしてから、非常に食欲が出た。だから、これ(前、後頭部)が食欲と関係があるということは、ずいぶん不思議なものですよ。

 

〔 質問者 〕最近、御浄化が強くございまして、押してみますと、どこもかしこも痛くございます。

【 明主様 】強くなるほど、治りも良くなるしね。だから、よく自分でも、他人のいろんな病人でも、必ずどこかに原因があるから、それを発見すれば良い。そうすれば楽になっていきます。それを、急所を発見しないで……急所をはずれてやるから、それで、思うようにいかないんですね。

 

〔 質問者 〕六六(六百六号)の毒でございますが、これも一代では取れきりませんので。

【 明主様 】六六は強いんだ。強いのは、六六と消毒薬ですね。それから漢方薬のゲンノショウコね。これが一番強いですね。六六(ろくろく)効きもしないのをね。ゲンノショウコでなくて、現に証拠ですよ。

 

〔 質問者 〕私の母でございますが、大浄化をいただき、命も危ないところを御守護いただきました。医者もまいりましたが、耳朶<みみたぼ>が真っ赤に腫れ上がり、痛みました。原因が解らず、最近元気になって聞きますと、三五年前、耳に疵<きず>をいたし、そのときの御浄化ということが解りました。紫色になり、膿が出ました。

【 明主様 】薬毒は三〇年や四〇年くらいは、なんの変化もなく、体内にあるものですからね。私が、いま浄霊しているのは、五〇年前のですからね。一八のときに服んだ肋膜のときの薬ですからね。だいぶ良くなったですが、横腹と背中の間の所に固まりがある。ここに穴をあけて水を取りましたからね。いまのここ(後頭部)の歯の薬というのは、今年で三七年目ですからね。

 

〔 質問者 〕般では予防注射とかいたしておりますが、このことが一秒遅れますと、一秒間の損失でございますので。

【 明主様 】たいへんなものですね。実に、いまの人間はかわいそうなものですよ。なんでも医学の犠牲者ばかりですからね。昨日のラジオで、アメリカで肺病の結核菌を殺す、すばらしいのができたですね。結核菌は全部短期間に死んじゃうのです。その薬は、日本に来るには半年か一年先だろうと言ってますが、それは菌が死んじゃうから、肺病なんか、じき治っちゃうと、こう言っているけれどもね。副作用があって……なんとかがあるので、それがいけないんだとか言ってましたがね。ところが、結核菌を殺すことができても、菌は湧くんだからね。湧かないようにしなくては駄目だ。そこが解らないのでね。だから「の文化」というのを、私はいま書いてますがね。いままではこれ(○)だけだった。点が入るとの文化になる。いままでは結核菌を殺すのに一生懸命だった。犯罪者が出ないように一生懸命だった。これ(○)だけなんです。これ(ヽ)は黴菌の元をやっつけちゃうんです。だから黴菌は湧かない。悪人とか不幸な人は、元をギュッとやっちゃうと、悪人は出なくなる。それがの文化ですね。中心の文化ですね。いままではからっぽだった。ただ形だけで点がなかった。それでメシヤ教は、つまり中心だね。ポチですね。ポチで救うんだからね。そこで日<ひ>という字ですね。日というのは、これ(ヽ)だからね。これ(ヽ)を主にしたものだからね。だから、昼の世界……昼の文化というのは、そういったような意味なんですね。の文化……つまりこれ(○)が月<つき>の働きなんです。これ(ヽ)が日の働きなんです。つまり日月<じつげつ>になるわけです。これ(○)は緯<よこ>の働きで、これ(ヽ)は経の働きです。だから明主というのは、日月の主<ス>になるわけです。これは伊都能売<いづのめ>になるのです。日がイヅで、月がミズだから、火水<ひみず>で伊都能売ね。

 

〔 質問者 〕博物館にございます仏像、あるいは国宝の仏像は、約何パーセントが本当の芸術品でございましょうか。

【 明主様 】全部芸術品です。仏教芸術です。そのうちで、やっぱり良い悪いがありますからね。優劣がね。

 

〔 質問者 〕真善美を具有している……条件を具備しているということに当てはまるのでございましょうか。

【 明主様 】全部当てはまるんです。

 

〔 質問者 〕「光琳展」に、不二の茶碗の隣に、雨雲の茶碗がございましたが、これは芸術品でございましょうか。

 立派な芸術品です。それについて話しますけれども、雨雲は三井のでしたかね。あれは良い茶碗ですが、ちょっと陰気な感じでね。それで、私はそう良いとは思わないんですがね。それよりか、あの隣に紙屋という茶碗がありましたがね。これは良いですよ。ずっと赤茶色でね。それから、不二は断然良いです。不二は光悦の茶碗では一番ですがね。有名なものでね。あれは、酒井忠正という伯爵が持っているんです。殊によると借りられるかもしれないから、そうしたら、美術館に出すかもしれませんが、あれはたいしたものです。あのときにも、博物館に貸さないと言ったんです……酒井さんがね。それを、皇太后陛下がいらっしゃるんで、ぜひ貸してもらいたいと言うんで、じゃ二日貸そうというので、二日の約束で貸したんです。それで、あの日に行った者でなければ見てないんです。それをもう一日と延ばしたんです。そのくらい大事にしているんです。あれは実に良いんです。本当に傑作ですね。あれは、日本の茶碗では第一等かもしれないな。井戸なんていうのは朝鮮ですね。天目というのは支那ですね。日本製としては、光悦の不二が一番でしょうね。あと、楽<らく>なんて……長次郎ですね。一番良いのは東陽坊と言うんですが、これだって不二に較べれば段違いです。

 

〔 質問者 〕何焼きでございましょうか。

【 明主様 】つまり光悦の焼いた楽なんです。楽と言えば、本家は長次郎ですがね。それを光悦独特の楽式の焼き方ですね。実に良い茶碗ですね。

 それから仏の話だけれども、博物館にある仏は、いま国宝と書いてあるのは新国宝なんです。今度改正になって、旧国宝と重要美術とから特に傑出したものが、いまの国宝です。これはいくらもありません。二つか三つかです。良いですよ。藤原時代の物ですね。仏像の良いのは藤原時代ですよ。

 

〔 質問者 〕不二の茶碗を見まして、富士の絵が、子供の絵本の隠し絵のように現われるのかと思いましたが、見えませんので、離れて見ますと、富士山を表徴しているという感じがいたしました。

【 明主様 】ああいう物はみんなそうです。雨雲と言っても、うっとうしい感じがしますからね。

 

〔 質問者 〕不動尊を見ましたが、嫌悪の情がわき、私は以前信仰しておりましたので、これでは申し訳ないと思いましたが、嫌悪の情を起すというのは美術品ではないと思いますが、いかがなものでございましょうか。

【 明主様 】あなたは、まだここ(頭)が、美術を見るまでに至ってないんです。不動尊も美術品ですよ。

 

〔 質問者 〕嫌な感じがいたしますのは、こちらの。

【 明主様 】そうです。大きさが小さい。もっと大きくならなければ。いまに不動尊が良く見えるようになります。なかなか良いですよ。良い彫刻のはね。私は大好きです。今度の美術館にも不動尊が出ます。毘沙門も良いです。それから今度、三越に明後日行ってみますが、阿修羅<あしゆら>というのをね。阿修羅というのは悪魔ですからね。けれども、これを芸術的に見るとなんともないんです。つまり芸術というのは、善悪を超越するんだからね。つまりすべて芸術的に見ていくと良い。だから、芸術となると信仰とか、いろいろなことは忘れちゃって、美ですね。美しさを掘り出すわけです。

 それから、さっきの国宝についてだけれども、いま新国宝と旧国宝になっているわけです。というのは国宝のうちで、感心しないのがそうとうあるんです。今度非常に厳選して、旧国宝中から選<え>り抜いて新国宝とするんです。全部から、つまり先の選び方は杜撰<ずさん>だったんですね。厳選して国宝を取るんです。前の重要美術品は、文化重要美術品と……そう言ったような名称になったからね。

 

〔 質問者 〕阿修羅は新国宝に入るのでございましょうか。

【 明主様 】さあ、どうですかね。無論新国宝になりますよ。ああいうのは、手続きが遅れてますからね。

 だけども、日本の仏像の彫刻というのは、たいしたものですよ。木彫ですね。どうも、日本のは良いですがね。世界一ですがね。支那の六朝仏<りくちようぶつ>が良いとしているが、日本の推古の仏像のほうが上ですね。天平時代の仏像の……木彫の仏像は、ロダンなんて足元にも及ばない。たいへんなものですよ。みんな知らないからね。大騒ぎをやっているが、実に奈良朝の木彫というのはたいへんなものです。将来熱海に美術館ができたら、仏教美術展をやろうと思っている。それは京都、奈良のお寺の彫刻の立派な物を残らず網羅して借りて、大展覧会をやろうと思う。世界中に広告して、半年くらいね。世界的に紹介するわけです。それは不可能じゃないと思うんです。本尊様は貸すわけにはいかないが、本尊さん以外のはね。ところが、ああいうのは、本尊さんは良い物はない。本尊さん以外に良い物がある。そういったことを、私はやろうと思っているがね。

 

〔 質問者 〕阿修羅は一億円ということを。

【 明主様 】新聞でしょう。おまけに『毎日新聞』が書いたんですからね。『毎日』が主催しているんです。だから値打ちがあるように書いたんです。仏でも、ああいう大きい物は、買う人がないですよ。たいてい、大きい仏像というのは、座席を取るからね。こっちは狭いからね。ああいう物は、やっぱりゴテゴテ飾っちゃ値打ちがないですからね。やっぱり、間隔をおいてね。

 

〔 質問者 〕高村光雲は、ゆくゆくは国宝になるということで。

【 明主様 】もっと上手くなくてはね。鎌倉時代の仏だって、高村光雲のほうが下ですからね。良い物はとても足下にも及ばない。私なんかも、ははあと感心しないですからね。ボリュームがないです。

 

〔 質問者 〕玄々<げんげん>はいかがでございましょうか。

【 明主様 】これは、とにかく鎌倉期以後の名人ですね。

 

〔 質問者 〕作が非常に少ないので。

【 明主様 】そうですね。

 

〔 質問者 〕三越で力を入れておりますが。

【 明主様 】ところが玄々もまずい所があるんです。

 

〔 質問者 〕昔は良い物ができ、いまはできないということは、なにが原因でございましょうか。

【 明主様 】経済上ですね、いまだって、上手いのがあるんですよ。あるけれども、グズグスしていると、台所がガタツきますからね。だから、思いきって、ゆっくりできないですね。そこにもっていって、元気がなくなっている。いまの人は元気がないですね。元気がない一番の原因は種痘ですよ。途中でいい加減な所で、妥協しちゃうんですね。どこまでもという根気がないですね。

 

〔 質問者 〕結局薬毒で。

【 明主様 】薬毒ですよ。種痘ですよ。だからあらゆる芸術品は……音楽でもそうですね。私はよく長唄を聞きますが、新曲でこれはというのがないですよ。やっぱり私が聞きたいのは、『弁慶』とか『勧進帳』とかですよ。西洋の音楽でも、シューベルト、ベートーヴェン、シュトラウスといっても、一〇〇年以上前ですからね。近代の音楽で、これという名作はないでしょう。

「『御垂示録8号』, 講話篇第六巻p41~p49」 昭和27年04月25日