昭和二十七年一月二十七日 教集06 (2)

〔御伺い〕 O・K(未入信。四一歳)。昭和一五年六月左耳乳子突起病にて手術、一八年一〇月精神分裂症となり、県立精神病院に入院。電気、注射療法により二カ月にて快方に向かいましたが、二五年八月再発、同年大本教に入信、御神体奉斎しましたが、父が反対で御神体を焼き捨て、再度御神体を奉斎、またも先祖の位牌とともに焼き捨て、位牌はお寺で戒名をいただき祀りましたが、これも焼き捨て、このとき父は病院に入院、二カ月で退院、一一月発病、再入院。二六年五月退院後も経過悪しく、八月に入り御浄霊させていただいており、一二月に奉仕隊に参加させていただきましてよりおとなしくなりました。家には先祖代々の宝物として龍玉が二つありましたが、新家に一つ譲りました。大きさは直径三寸五分くらいで、新家のは一まわり小さく、いまは床の間の吊り棚に祀ってあります。御屏風観音様をお迎えいたしたく思っておりますが、仏壇のほうが下座になりますが、いかがいたしましたら、よろしいでしょうか。また、この龍玉は二つ一緒に祀ったほうがよろしいでしょうか。また
父の病気は霊的関係がございましょうか。

【 御垂示 】 O・K……大石良雄じゃないね。

 下座になります……これはかまわないですよ……下位になってもね。一緒に……無論二つ一緒に祀ったほうが良いですね。これは、夫婦の者ですからね。一つ一つ別にすると、夫婦別れしているようなものだからね。やはり人間と同じで、夫婦は一緒のほうが良いですからね。霊的関係もありませんがね。まあ、すんだことはそれで良いですからね。まだ光明如来様をお祀りしてないようですね。これも、時日だから、急にやろうとしてもね。

〔御伺い〕 なにかお祀りいたしますと、みな破きます。お家ではお祀りいたしたくおります。

【 御垂示 】 だれが信者になってますか。

〔御伺い〕 息子が救われ、信者になっております。

【 御垂示 】 お母さんは。

〔御伺い〕 まだでございますが、だんだんにいたしたいと申しております。

【 御垂示 】 急がないほうが良いですよ。息子さんが信仰していれば、それで良いですからね。時節を待てば、神様も御祖霊さんも、良いようにしてくれますからね。ちゃんと、無理がなく、お父さんが祀りたい、あるいはお父さんが信仰に入るという段取りになりますから、それまで待つよりないですね。焼いたということも意味がありますよ。

〔御伺い〕 出雲様に入るから御先祖はいらない。出雲様に入信してくれと言いますが、出雲になにか霊的関係がございましょうか。

【 御垂示 】 元、素盞嗚尊とか大国主命の家来の御魂《身魂》ですよ。その因縁で、なにか執着があるんですよ。素盞嗚尊は、メシヤ教で働いてますからね。だから、いずれ入りますよ。待つんですね。そういうことは無理はいけませんからね。神様にお任せしているというと、あんがい無理がなく信仰に入るものです。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p435~437」 昭和27年01月27日