昭和二十七年一月二十六日 教集06 (5)

〔御伺い〕 M・T(三二歳)。ソ連に三年間抑留され栄養失調と神経衰弱で復員、食養生により快復するにつれて、体が浮腫み、神経衰弱が募ってまいり、二五年五月、私(母)が入信。本人を導きましたが及ばず精神病院に三カ月入院、インシュリンを三〇本射ち、たいした変化なく退院。間もなく結核と診断され、昨年一月より一〇カ月間、日赤に入院、かえって神経衰弱がひどくなりました。一一月には父も入信させていただきました。本人も入信させていただきたく思っておりますが、入信式の日になると、どうしても出掛けようといたしませんので、ほおっており、いまでは寝たり起きたりしており、ときにはじっと考え込んだり、一人笑いをしたり、呼んでも答えず、火鉢に線香を立てたりすることもあります。最近父親には素直に御浄霊をいただくこともございます。光明如来様を御奉斎させていただくべくお願いいたしております。今後いかがいたしましたら、よろしゅうございましょうか。

【 御垂示 】 これは、精神病ですね。精神病でも……無論霊が憑っているんですが、これは質の良い霊です。これは戦友かなにかの霊だな。戦友の霊で、その霊に動物霊が憑いている。こういうのは、たいてい二重ですね。動物霊だと暴れたり踊ったりするんですが、これは人間の霊も憑いているので、割合に静かになっているんですね。これは治りますよ。インシュリン三〇本というのは、ごく悪いですね。しかし、ソ連にいるときに、もうおかしかったのだな。これはだいたい頚のまわりに固まりがあります。主に延髄にありますから、そこを浄霊してやって、御神書をできるだけ聞かせるんです。そうして気長にやっていれば、だんだん良くなります。光明如来様を早くお迎えして、その部屋に寝かせるようにする。そうして、良くお願いする。それだけで、だんだん良くなってきますよ。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p425~426」 昭和27年01月26日