▽前節から続く▽
「農業特集号」は三〇日にできますからね。来月から、大いに宣伝しようと思っている。まず、各大臣から国会議員、各新聞社、農事試験場、農会……そういったような、農業に関係のある諸団体や、地方の篤農家だとか……そういう方面に配るわけです。まあ、配るだけで約一万くらいになるかもしれません。そうすると、そうとう反響があると思いますね。いままで夢にも思わない話ですからね。なんとしてもびっくりするだろうと思いますね。で、各所から集まったお蔭話ですけれどもね。なかなかあらゆる面に亘って……量の増えることや質の良いことですね。地方のある所なんかでは、農業品評会に出してあるのが一等でいろんな褒美をたくさんもらった。それで総代になって答辞を読んだとか、そんなことがあったりして……それらは質ですね。そうかと思うと、一般は非常に被害があって、品評会に出すことができないので、品評会に出すのはメシヤ教の信者だけなので、それじゃ話にならないので、取り止めになったというのもある。神様は、なかなか如才なくあらゆる結果を現わしてあるんですね。ずいぶん……そういった実例が、いまもって毎日来てますが、紙面に限りがあるから、いつもの八頁では足りないから、もう二頁足して出すことになりましたがね。なんとしても農業問題ですね。食糧問題……これを解決しなければしようがないですね。今年なんか、硫安は相場が一〇〇〇円と言うんですね。去年で、一番高いときが八五〇円でしたが、たいていふつう七〇〇円台でしたがね。それが今年は一〇〇〇円で、まだ上がると言うんですからね。どうしても一一〇〇円になるだろうと言ってます。それも良いが、それを買ってわざわざ穫れなくするんですからね。馬鹿という言葉じゃ、ぴったりしないですが、それ以上の言葉がないですからね。馬鹿の馬鹿と言うよりないですね。まったく見てはいられないですね。どうして人間が無智蒙昧になったかと思ってね。まったく文化的野蛮人ですね。だから、どうしても知らせなければならない。それでだんだんほうぼうからの実例を読んでみても、私が最初から言っている説とぴったりしてますね。全部総合した結論を言うと、まず最初の年……一年目は、たいてい一割減産ですね。それから、平年作というのと、一割くらい増えるのもあります。そのうちで一番多いのは、平年作ですね。ですから、肥料代と手数代だけ儲かるんですね。それが一番多いですね。それで、減産と増えるのと同じくらいですがね。一年目は平年作とみて良い。ただ、一年目でも、虫害と風水害のある所は非常に少ないです。他の有肥のほうが多いです。だから、平年作でも、有利なわけですね。それから、二年目になると、平均五分か一割増える。それから三年目になると一割以上、二割くらい増える。ごく悪いので平年作のちょっと良いのですね。無論、肥料代の節約と虫害、風水害の少ないだけは得ですね。それから、普通作……平年作でも、他はずっと……二割も三割も落ちているんです。ですから、それだけ増えていると言っても良いですね。だいたい二割くらい増えるのがふつうですね。ところが、いままで正確に四年五年なんてのはないんです。中には、三年で五割も六割も増えるというのがありますがね。そういうのを総合してみると、五年にして五割というのは間違いない数字ですね。ただ、越後のほうの報告で、四年で平年作からちょっと増えたくらいの報告が二人かあったが、これは調べなければならない。
小川さん知っているかね。調べてください。そんな馬鹿なことはない。肥料をやりすぎて、肥料が抜けるのに暇がかかったか。それから、堆肥といって、越後地方じゃオワイを薄めて堆肥にかけている。だから、以前越後のほうで、成績が上がらないので聞いてみると、堆肥といっても、堆肥ばかりじゃない。薄い糞尿をかけている。それかもしれないから、良く調べてもらいたい。
〔御伺い〕 土の部分が薄く、すぐ下が石になっておりまして。
【 御垂示 】 根伸びがないんだね。
〔御伺い〕 さようでございます。土の部分が薄いから、肥をたくさんやって穫るというようにいたしております。
【御教え】 それで解った。客土すると良いね。なにか原因がなければならないと思ったがね。
そんなわけですから、「農業特集号」が出たら、できるだけ配布してもらいたいことと、それから本当に堆肥のみで五割増産するということは、確信をもって宣伝してもらいたいと思う。
▽次節に続く▽