昭和二十七年一月二十五日 教集06 (3)

〔御伺い〕 K・U(三七歳)。元来丈夫でありましたが三カ月前より急に一日六、七回、多いときは一〇回くらい、ものすごい下痢の御浄化で、すっかり衰弱して立つこともできなくなりました。去る四日に、危険な状態を中教会の御神前にて御守護お願い申し上げ、お救いいただきました。その後下痢は止まり食欲も出てまいりましたが、少しも肥らず、咳がさかんになり、痰もそうとう出、熱は三九度前後で、脈拍は九十五、六で、結滞があり、呼吸困難で、体中が痛み腰が立ちません。御浄霊は頭、咽喉、肩、臍のまわり、鼠蹊部、肩甲骨、胃の裏、腎臓を御浄霊させていただいておりますが、特に肩と胸をいたしますときは、呼吸激しく苦しそうでございます。御浄霊の急所を御教えお願い申し上げます。いままでに服みました薬はドクダミくらいとのことでございます。なお、店の入口(道路中)に古井戸がふさがっており昔庚申塚があった所に家が三軒建てられ、その左端が本人の家となっております。なにか霊的関係がございましょうか。主人は世話人としてお道に尽くさせていただいております。御神体は御奉斎させていただいております。

【 御垂示 】 ドクダミくらい……がたいへんなんだ。ドクダミはドクダメ(毒溜め)だね。古井戸……だれかがふさげたんでしょうから、こういうのはふさげた人に祟るべきですよ。ただ、祟るんじゃなくて、助けてもらいたいとお願いする場合がありますからね。ですから、そういうのは祀ってやるとか、なんとかしなければならない事情が出てきますから、そうすれば、ただ言霊で神様にお願いすれば良いんです。一々手数かけて祀るほどの謂がないんですからね。昔から自分の家にあった池とか井戸を埋めるんじゃないからね。そういう点も区別して考えるんですね。この人はドクダミ中毒ですよ。

 それから急所が解らないらしいですがね。下痢は止まったから、下のほうの毒が出たが、いまは咳と痰ですね。それは上のほうですね。だいたい下のほうは下痢になって、上のほうは痰になって出るものなんですがね。しかしそうはっきりは言えないですよ。それは下のほうから痰が出ることもありますからね。だいたいはそうなっている。それで、急所をみるのは、なんでもないんです。体を撫でてみて、一番熱い所がそうです。脈拍は、九〇や一〇〇は、なんでもないですね。呼吸困難は肋骨ですね。肋骨のどこかに毒が固まっているんです。それが呼吸困難です。身体中ドクダミの毒が固まっているんですね。腰が立たないのは、尾・骨ですね。そういう所をやれば良いです。たいてい、こういうのはここ(頸部淋巴腺)が多いんです。こんなにほうぼうやってもしようがない。急所を一カ所か二カ所ですよ。病人は女だから、あんまり裸にしてやるのも困るから、自分で体に触ってみて、押して痛い所ですね。無論、そういう所は固まりがありますから、それから熱い所ですね。それが急所ですから、それをやれば順調に治りますよ。浄化が強くなってますから、かなりほうぼう痛かったり、いろいろありますが、それは、少し我慢しているんですね。そうすれば、だんだん良くなってきますからね。苦しい……そこが溶けてきて、肺に入ろうとする場合に、肺膜が厚いとか、毒が濃いから、引っ張るために息切れする。こういうのは、浄霊する人の力が足りないから……霊力がないから、そうなるんです。いつも言う通り、この山ですね。ここまで(山の頂上)いく力はある。だから息苦しい。これを越す力がない。だから息苦しい。霊力が足りないんですね。やっぱり手に力が入るんだな。力を抜くと、霊力がずっと出ます。いま言ったようにしてやれば、順調に治っていきます。それから、もし竜神に関係があるとすれば、夢で知らせるとか、あるいは人が言ってくるとか、助けてやらなければならない事情が現われてきますから、そうしたら……祀ることはめったにないけれども、いよいよといえば、近くに瓶かなにか埋けて、替わりにしても良いですが……だから光明如来様に、そういったものが迷っているとしたならば、早く人間に生まれ変わるように御守護お願いするんです。たいていそれで良いわけです。

「『御教え集』六号,19520225,19520125,講話篇第六巻p414~416」 昭和27年01月25日