昭和二十七年一月十七日 教集06 (9)

〔御伺い〕 H・S(四六歳。潜水業)。一昨年七月より視力がだんだんなくなり痛みますが目脂などはぜんぜん出ず、九月にK大に入院診察の結果黴毒の疑いがあり、脊髄液を三回取り検査の結果、黴毒ではなく網膜炎とのことでオーレオマイシン注射一八回、服用二瓶、胃が痛むため途中で止め、六百六号三本、代用約六〇本射ちましたが、入院中日増しに視力がなくなり、一一月末に退院いたしました。退院後灸療法をしたり「生長の家」の信仰にも入りましたが、なんらの変化もなく、昨年四月妻とともに入信させていただきました。その後教会にて御浄霊をいただき、妻より毎日御浄霊をいただいておりますが、変化ございません。私はH家の婿養子で、現在子供が五人あり、二人病死しております。両親は千葉県に在住。私たちは築港作業のために兵庫県M郡H町に寄寓しております。先祖の位牌を別に作り、御屏風観音様を御奉斎させていただいております。視力の程度は新聞紙、雑誌などはぜんぜん読めません。晴天の日は、太陽の光は強くて見にくく、曇った日、月夜は楽でございます。入信させていただきました当時より、視力は少し落ちたように思われます。左延髄が少し高く、左頚筋に微熱がございます。これは霊的でございましょうか。なお、御浄霊の箇所を御教え賜わりたくお願い申し上げます。

【 御垂示 】 見えなければ網膜炎に決まっている。ちょうど、疥癬ができて、これは皮膚病というのと同じだ。解らなかったら、薬をやらなければ良いんですがね。黴毒でないと言うのなら、射つのはおかしいですね……六百六号は黴毒の薬じゃないですかね。退院……これは結構だ。これは霊的ですね。こういうのは蛇の霊が多いんですがね。蛇を殺した霊ですね。それか、あるいは盲で死んだ霊ですね。どっちかですね。ですからこれは、頭を良く浄霊して、そうして霊を救ってやるんですがね。無論御神書は読んで聞かしたほうが良いです。それから、頚筋に固まりがありますから、それをよく取る。治るんですがね。ただ、脊髄液を取るのが悪いんですよ。あれを取ったのは、非常に長くかかりますね。オーレオマイシン……これも障ってますね。六百六号これもいけないね。代用というのは、六百六号の代用ですかね。これもいけないですね。六百六号のために盲になるのがありますよ。六百六号の中毒は、盲と精神病ですね。ところが、それでうまく口実がつくんですよ。六百六号を射つのは黴毒のためだと言うんですが、目が悪くなったり、精神病になるのは、黴毒だということになるんですね。うまく口実はつくんです。いま言ったようにして気長にやると、少しずつ良くなります。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p405~406」 昭和27年01月17日