昭和二十七年一月十七日 教集06 (8)

〔御伺い〕 M・K(二五歳)。昭和二三年九月務め先の会社にて健康診断の結果、肥厚性鼻炎、扁桃腺肥大症と言われ、切開手術をいたし、その後頭に異状を覚え、圧迫感を催し、断食療養所にて一六日間断食を行ないましたが全快に到らず、ふたたび一六日間行ないましたところ、ますます神経過敏となり、自殺を二度まで思い立つほどの悲哀感に、医大で診てもらいましたが、原因不明で少しもよくならず、困りおりました折に、お道を知らされ御浄霊をいただくようになり、一カ年にして、熱海瑞雲山に三カ月間の御奉仕に参加させていただけるほどになり、帰郷後全身御浄化をいただき、他人の話も聞くのが嫌になり、食物の味も解らず、全身は硬直、一人居を好みます。御浄霊箇所、霊的関係の御教示をお願い申し上げます。なお、光明如来様、御屏風観音様は御奉斎させていただいております。また、母は入信いたしておりますが、父はまだでございます。

【 御垂示 】 頭に異常……切開手術のためだね。断食療法……断食は悪いんですがね。だから、私はいつも言うんです。日本人全部が断食したら、国力が弱っちゃうんです。食うために口もあり、腹も減るんです。こういうのは、やっぱり昔のバラモンの行者のやり方ですね。これは、祖霊の一人が救われたいために、この人に憑っているんです。他人の話も……これは、その霊が死ぬときの状態です。こういうのは、本人が憑るんじゃなくて、祖霊の中の他の祖霊が、この人を助けてやろうと思っているんですから、結構ですよ。祖霊のうちの難病人を助けてやることになるんですからね。そうして、狙い所はお父さんを信仰に入れようというんだな。これは正守護神がやっている。だから、できるだけ御神書を読むと良いな。本人が読めなければ、お母さんが読んでやるんです。そうしていくと、だんだん救われていきますから、そう長いことはない。それからお父さんには御神書を読むようにする。そういう場合には御神書を……新聞とか雑誌を……お父さんの部屋に置いておいてやると良いんです。それで、ちょっとでも目が触れれば、結びますからね。これはどっちみち、そう長くはかからないから、いま言ったような具合にしてやるんですね。それから、これは……御奉仕するくらいだから、信仰に徹底しているが、そうなってから、よくこういうことがあります。

そういうのは祖霊が……自分が憑ったり、正守護神に引っ張られて憑ったりするんですから、そういうのを救ってやるということは、非常に功徳になるんです。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p403~405」 昭和27年01月17日