昭和二十七年一月十七日 教集06 (5)

〔御伺い〕 Y・N(昭和二六年三月入信。二三歳)。昨年一月一四日、喀血し医療を受け、ストレプトマイシン(米国製)五本、日パス九グラム、テイビオン一〇〇錠、漢方薬一カ月服用、気胸五、六回にて入らず、絶対安静をいたし食欲は進まなくなりました。以前学徒動員中脚気を毎年夏季連続発病し、ビタミン注射一〇〇本、頭痛にてノーシンを多量に服用いたしております。大腿部、鼠蹊部、主に全身の御浄化をいただいてより咳、痰、激しく現在は咽喉が痛み、呼吸困難、心臓が苦しく、歩行もできかね、食欲は一日二回(一回に軽く一膳)程度でご
ざいます。なお、父は肺結核で死亡、三男は戦死、姉も肺炎と脳膜炎合併症にて死亡いたしております。母は入信させていただいており、御屏風観音様を御奉斎させていただいておりますが、兄夫婦が解らないために御神体は御奉斎させていただけない状態でございます。霊的に関係がございましょうか。なお御浄霊の重点を御教示のほどお願い申し上げます。

【 御垂示 】 これは霊的に関係ありませんよ。薬毒ですよ。これだけ入れたらたまらないですね。よく生きているくらいなものです。まあ……若いから、絶望ということは言えないが、まずしかし、難しいほうが多いですね。それで、こんなに薬を服んで、いろんな手当てをして、良くなかったら目が醒めそうなものだが、それでも反対するんだからね。実に……この迷信というのは、たいへんなものですよ。食欲しだいですね。どうせ、浄化でだんだん薬毒が取れていきますからね。ただ、咳や痰が出ると、ぜひ熱もあるし、衰弱が増しますからね。食欲が少し足りないね。こういうのは、できるだけ菜食をするようにするんだね。そうして、菜食をさせて二、三週間やってみて良いほうに向かえばいいし、それでグズグズしているようでは、これも駄目ですね。まあ要領良く逃げるんですね。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p400~401」 昭和27年01月17日