昭和二十七年一月十六日 教集06 (7)

【御教え】 今度、「農業特集号」を出しますけれどもね。たぶんこの次辺りの『栄光』だろうと思いますがね。それで、論文ですね。あれは、この前読んだと思いますが、その次に……この前は早過ぎたので、報告が来てからということを言っておきましたがね。あれから、だいぶ報告が来て、もうだいたい格好がつきますから……で、この前の論文の、次の論文ですがね。報告を見てからのです。それを読ませます。

(御論文「農業の大革命 二」朗読)〔「著述篇」第一〇巻三六二-三六六頁〕

 私が以前神様から知らされたのは、最初できたときは五、六粒しかなかった。それがだんだん、人間が増えるに従って粒が増えてきたのですね。今日の粒というと、平均百二、三十粒ですがね。それでも、いまから一〇〇〇年くらい前は、生り方がもっと少なかったんです。この半分くらいかも分からないですね。五〇粒か六〇粒かも分からない。そんなわけで、人間が増えるに従って、生り方が増えていくんですよ。ですから、いまの人口としては、もっと粒が多くならなければならない。多く生ろうとしても、肥料で止めてあるから生れない。粒がよけいになるから、増産になるわけです。それで、粒が増産になるとともに、穂に穂が出るんです。分蘖は根から出るんですが、穂から穂が出るんですから、いくらでも生るんですよ。いまも読んだ通りね。すべて、そういうことは、神様がやられているんですからね。人間ばかり増えて、食物が生らないなんて……そんな気のきかないものじゃない。人間が気がきかないために、せっかく神様が気のきくようにしてやっても、うまくいかないようなものなんです。で、無肥料栽培というのは、たいへんな効果があるんです。無肥料栽培でやっていくうちに解るんですが、今度の無肥料栽培の座談会にそんなことがありました。みんなが不思議、不思議と言っているが、不思議でもなんでもない。あたりまえのことなんです。で、地球上のいろんなことが変わっていくんです。こういうことも人間が知ると、非常に良いんですがね。

 今年は暖冬異変と言って、冬暖かいですね。だんだん年限が経つに従って、地球上の気候がだんだん平均していくんです。寒い所と暖かい所……その差が著しくないんですね。平らになっていく。これはいろんな原因があるんですがね。人間が増えて……人間というのは非常に暖かくするんですね。北海道なんか、昔からみると非常に暖かくなってますね。それからシベリアなんかも、昔は住めなかったが、いまは都会なんかできている。それからラジオですね……気候を緩和している。ここにラジオの機械を据えると聞こえるでしょう。そうすると、ここに人間の声がいっぱいあるんです。そうすると、霊界が違っている。言霊界というのは、霊界の浅い所ですね。深い所は想念界ですね。言葉が……形が現われるんですからね。形が現われる世界は、一段下がるんですね。それで、一番高級の世界は、神霊界……神様の世界。だから、そういう理屈が解れば、いろんなことはだいたい判断がつくわけです。ところが、いまは科学教育を受けてますからね。そんなことはぜんぜん知らないから、今年は不思議だとか、暖冬異変だとか、いろんなことを言ってますがね。

 それから、お米のことはこのくらいにしておいて、この間も言った通り結核問題の本を書いて……これは単行本にして、これもほうぼうにばらまこうと思ってますがね。今度は、表面的に、思いきって、世界的にやろうと思ってね。まず最初は、日本の大学とか学界、大病院、結核療養所……そういう方面に読ませようと思って……送ろうと思って、まあ……原子爆弾ですね。それをぶつけるわけです。どのくらい驚くかは、ちょっと見当がつきませんが、けれども素通りすることはないですね。それは心のどこかに止まりますからね。最初から解らせるということは、なかなか難しいから、まず一発放っておいて、度肝を抜いておいて、それから第二発、第三発の手をやるつもりです。だいたい書き上がったんですが、これは「結論」ですが、いま読ませます。

(御論文『結核信仰療法』「結論」朗読)〔「著述篇」第一〇巻八四-八八頁〕

▽次節に続く▽

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p391~393」 昭和27年01月16日