〔御伺い〕 Y・N(四五歳)。二四歳のとき裁縫中に側の物差しを取ろうとして右手を伸ばしたところ、物差しは取れず、左手が突っ張ってそのまま意識不明となり、三日目に恢復とともに左半身不随になり、自由がきかず親戚の医師に治療を受け、また民間療法、電気療法もいたし、良いと言うことは、なんでもいたし、既成宗教も信仰しましたが、なんら変わりはなく、歩行困難、言葉はもつれ、涎も出て、不自由な日を送っております。御浄霊は毎日いただいておりますが、変わりありません。なお御浄霊をいただきますと、左胸部(乳の上)左肩の部より両手先、特に左手先など激痛を感じます。これは霊的でございましょうか。また御浄霊の箇所を御教えのほどお願い申し上げます。
【 御垂示 】 これは、薬毒の……つまり中風ですね。ちょうど、物差しを取るときに中風が起ったんです。若い時分だから、割に命にかかわらなかったんですね。これは、そんなに質の悪いほうじゃないです。舌はまだもつれてますか。
〔御伺い〕 まだ、もつれております。
【 御垂示 】 ここ(頸部淋巴腺)に固まりがありますから、ここの固まりを溶かすのが一番です。これが元ですよ。それから、あとは歩けるんですか。
〔御伺い〕 歩けます。
【 御垂示 】 手は動かせるんですか。
〔御伺い〕 動かせますが、しっかり握れません。
【 御垂示 】 そうすると、手を握ってみて、痛い所か痺れた所がありますから、それを浄霊してやる。それから、舌のもつれは、ここ(頚部)です。それから、頭脳の程度は。
〔御伺い〕 ふつうでございます。
【 御垂示 】 ぼんやりしてませんね。軽いんですよ。もう一息で治りますよ。いま言った通りにしてやればね。
「『御教え集』六号,講話篇第六巻p389~391」 昭和27年01月16日