昭和二十七年一月六日 教集06 (3)

 いま『文明の創造』という本を書いてますが、その最後の「天国篇」というのは、一部は今度の新聞に出しましたがね。政治に対して……政治というより、むしろ国際関係ですね。国際関係は政治に関連してますがね。今度は経済、教育、社会組織、労働問題……そういうふうに、だんだん書いていくんです。従って宗教というものは、メシヤ教の一部なんです。それを総合したものをまとめて一つにすれば、良い世界が作れる。つまり五六七の世界を作る、本当の文明を作る。そこで『文明の創造』という本を書いた。それで、ただ……根本は人間の健康なんですから、現在は人間の病気ばかりでなく、世界全体が病人になっている。共産主義ということは、あれは思想の病気ですね。精神病じゃない。精神的病気ですね。その精神的病気のために、考え方がとり違った。健康な考え方じゃない。病的考え方ですね。思想が間違っているということは、要するに思想の病気なんです。それから、不景気だ。金詰まりだ。物資が足りない。米が足りない、ということは、つまり農業の病気なんだからね。それから金詰まりということは、経済界の病気なんですね。そうしてあらゆる病気は、結局人間が中心になってやっているんだから、人間の心と肉体が健全……健康なら、そのやることが、やはり本当のことになるんですね。病人がやっている仕事だからして、結局なんでも病気になっちゃうんですね。だからなによりかにより、人間の病気をなくするということが根本ですから、それで神様が、病気を治し健康にする、ということを主にしている。だから、ああいう問題は個人個人が健康になれば、それで解決してしまいます。あらゆる悩みでも不幸でも、結局人間の病気が根本です。そこで、病気に一番重きを置いているんです。いろいろ、病気もありますが、差し当たって日本ですね。手近な日本としては結核問題ですね。これが一番厄介な病気です。厄介ばかりでなく、だんだん増えていく。で、いろいろ新聞、ラジオで言ってますが、近ごろ結核が減ったと言ってますが、あれは減ったんじゃなくて、外に出たものを、内に押し込めたんですね。内攻させたんですね。だから、結核は外に出ただけ良いんです。内攻させると悪いんです。そういうことは、いま読ませますが『結核信仰療法』という本を作って……いままでは信者さんだけに読ませるというような意味でしたが。今度はそういうことでは追っつかないから、社会的に……医科大学とか政府の大臣連とか国会議員、新聞社、各大病院、結核を扱っている療養所とか……そういう方面にばらまこうと思っている。それで彼らに対して原子爆弾ですね。それをぶっつけようと……こういうわけですね。この原子爆弾は生命には危険がないから安心ですけれどもね。いままで思いきって書けなかったけれども、なにか問題でも起りそうな点があったので、なるべくぼかして、柔らかに書いたんです。だから、先の『明日の医術』だとか『天国の福音』だとか、ああいうものは、思いきって書いてない。ところがそんなことを言っていられなくなったのと、言論の自由になったので、思いきって書いても、別に問題が起らないということが分かりましたので、今度は思いきって……思いきってと言ったところで、別におおげさに書くわけじゃないんですが、つまりありのままに書いて、それをいま言ったように、最初に全国的に読ませるつもりですが、新聞広告なんかもして、呼び覚ます。呼びかけるんじゃなくて、呼び覚まそうと思っている。だから、そうとうセンセーションを起すだろうと思ってます。どういうふうに出るか、そいつは分かりません。これは一般人も見ますからね。そうとうな反響がないはずはないと思います。それをいま、「序文」とその次を読ませます。これで、私の言いたい……思っている通りを書いてありますから、かなり思いきって書いてます。

(御論文「序文」「医学が結核を作る」朗読)〔「著述篇」第一〇巻四六-五四頁〕

 いま読んだ通り、お医者が結核を作っている、ということを根本的に書いたんです。これを、お医者さんが読んだら、そうとうびっくりするだろうと思います。それで、アメリカなんかが結核が減ったと喜んでいるが、あれがやっぱり浄化停止で、結核だけを起さないようにしたから、その浄化が他の所に出た。だから近ごろ米国なんかでは、悪性のいろんな病気が出てきた……この後に書いてありますがね。一つ一つ研究して苦しんでいるようですがね。これを見れば解るわけですね。

 時間がないけれども、ちょっと参考になることだから。

(御論文「奇蹟と宗教」朗読)〔「著述篇」第一〇巻四〇九-四一一頁〕

△御講話おわり△

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p369~371」 昭和27年01月06日