△前節から続き△
それから……今日はお説教じみたことが多いですけれど、邪神ですね……邪神がなかなか活躍しているんですよ。この間も言った通り、邪神というものは、信者を一番目掛けている。ところが信者は、自分は神様の御守護があるから……邪神は信者でない者に憑いて、そうして邪魔すると……こういうふうに思いがちなんです。そういうことはあるにはありますが、ところがそういう邪神は、ごく力の弱い邪神なんです。邪神のほうのへっぽこですね。ところが邪神のほうで、力……腕のあるやつは、信者に憑るんです。これが怖いんです。それで……憑っても、決して悪い意味じゃない。信者ですから、間違ったことや悪いことを考えることはしない。「これが良い。こうするのがお道のためになる」と思わせるという……これが怖いんです。そうすると、これが教団のためになると、その人が思ってやるが、それが知らず知らず、教団のお邪魔になったり、不利益になったりすることが良くある。ですから、邪神を気をつけるのは自分ですよ。自分のやり方は、邪神にやられているんじゃないかと、審神<さにわ>するんですね。そいつは大いに必要です。ですから、そういう場合に、よく……こうしたほうが良いか、ああしたほうが良いかと迷うときがあるが、そういうときは大乗で見ていくんですね。教団全体から見てどうかと、ところがどうも……人間というものは、自分たちの会なら会を盛大にしようというんですがね。それは大いに結構ですがね。そのくらいの自信を……優越心がなくてはいけないですが、そのために他の教会なら教会に影響させて、自分が良くなろうという……この点がいけない。ですから、自分の会も良くし……他の会も良くなるというような意味から言えば結構ですが、そういうときに、ちょっと自分を審神するんですね。自己批判ですね。難しいことはない。じき解る。そういうときを狙って、邪神がよくやりますからね。だから、その点を改心<戒心>するんですね。
▽次節に続く▽