昭和二十六年十二月二十五日 『御教え集』五号 (明主様御聖誕祭)(6) 

 話は違いますが、米のことですけれども、私が、日本人がいくら増えようと、それだけは必ず穫れるということを言っていますが、人間があと一億になっても、二億になっても三億になっても平気なんですよ。日本だけで、充分食うだけは穫れるんです。どういうわけかと言うと、一つの茎ですね。いまのところは、ふつう良くいって一五〇粒くらいですがね。ところが人間が増えるにつれて、だんだん増えていくんです。二〇〇粒、三〇〇粒になるんです。そうすれば、人間がいくら増えても平気です。私が最初神様に知らされたときは、お米が最初に穫れたときは五、六粒だったそうです。五、六万年前よりは、粒がずっと増えているに違いないです。粒が増えるんですよ。それを、だれも知らない。そこで人口が増えると足りなくなる……現に足りなくなってますが、足りなくなるようにする原因は肥料ですから、それをなくすれば、なんでもないですよ。ただ、いままではすべて唯物的な考えですから、そうなるんです。だから、耕地を増やす必要もないし、産児制限の必要もないんです。こんなに楽にうまくいくというのは、実に結構なんです。だいたい、人間を造り、人間を増やしているのは、神様ですからね。だから、増えただけの人間が食えないなんて、そんな気のきかない神様なんか在りやしない。人間は薬をやらないで、肥料を入れないものを食っていれば、年中ピンピンしているんです。それをわざわざ地獄を作っているんですから、神様の目から見ると……しようがないんです。しかし、いままでは必要があったんですが、そんなことが長く続くわけはないんですから、結局それを私が世界中に知らせるんだから、これからはだんだんそうなりますがね。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月25日