御伺い 昭和一二年再婚し、実子Cを養子縁組、長女に入籍いたしました。Cは一九年に女学校を卒業いたしましたが、神経衰弱となり、初めは、夜になると起きて私になにか言い、暴れておりました。H大の博士には精神分裂症と言われ、手術をするように言われましたが、いたしておりません。カルモチン、ブロバリンを連日用いておりました。二四年六月に入信。八月に御屏風観音様、本年七月大光明如来様を御奉斎させていただきました。主人は信仰に反対で、Cのことで言い争いをいたし、それより家へ帰りません。また私の弟妹が変死いたしておりますが、霊的関係がございましょうか。
御垂示 この、妹、弟……二人ですかね。これは関係がありますね。この霊が憑っているんですね。ちょっとふつうと違いますがね。変死したときに、よほどショックを与えられたんですね。それで、霊界に行ってもはっきりしないんですよ。それが憑ったんですね。その霊を救わなければならない。第一番に、主人が反対ということでは、本当に治るわけにはいきませんね。主人が信仰に入って妻君が反対している場合は始末が良いんです。一家の主人が権を握っているから、一軒の家に病人があるというのは、主人の責任であり、主人の勢力の中にできた……なんだからね。だから、まず主人が信仰に入るよりしようがないですね。しかし、入れようと思っても入るわけじゃないから、奥さんが一生懸命お願いして時節を待つんです。そうすると神様が、主人が入るような段取りにしてくれます。それよりしかたがないですね。苦しむというのは、主人にも罪があるんですからね。しかし、無理に主人を信仰に入れると、逆効果になりますから、いま言ったようにすれば良いです。
「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月08日