昭和二十六年十二月八日  『御教え集』五号 (13) 

御伺い N・N(二八歳)昭和二二年四月左乳、背に細かい水泡ができ、痛みましたが医者にかからず、油薬と粉末を少し用い、五月中旬ごろ跡形を残し膿が少し出て治り、それと前後して水を欲するようになり、六月の終わりには一日五、六升くらい飲んでおりました。最初ビタミンBの不足とて一カ月注射を続けましたが、少しも良くならないため、他の医師にかかり入院し、尿崩症という病気で、脳下垂体後葉ホルモン不足に因る症状とのことでしたが、原因不明で治療法なしとのことで、牛の脳下垂体のホルモンを注射、また山羊のホルモン注射をいたしますと〇・五㏄で約七時間は平常となりますが、注射なしでおりますと一日七、八升、多いときは一斗近く飲みます。水を二時間以上飲まずにおりますと苦しく、口中は乾き、胸が焼け、頭痛がし、堪えられなくなります。夏は特に冷たい水を欲し、冬でも水のほうがおいしく感じます。ひどいときは夜中でも一時間ごとに水を飲み、激しいときは一度に三合ほど飲みますと、左の胸の辺りが冷たくなります。排尿のほうも一時間半くらいに多量いたします。それより三年灸、指圧、鍼をいたしましたが、良くなりません。昨年夏に左肺浸潤と言われ、マイシン三本、パスを少し服みましたが、嘔吐のために止めました。本年七月お道のお話をお聞きし、八月に御守り様をいただき毎日御浄霊をいただいておりますが、あまり変化はございません。光明如来様、御屏風観音様はまだ御奉斎いたしておりません。なお、亡父(陸軍少佐で、急性腹膜炎にて三日の病で死亡)の石碑を二五回忌に建て、三カ月ほどしてよりこの状態になりました。この関係がございましょうか。どのようにいたしましたらよろしゅうございましょうか。

御垂示 これは、大霊的ですよ。これは龍神が憑っているんですよ。そうとう大きなやつが憑っているんです。これかも……亡父の石碑……亡父の霊かもしれませんね。なにか、非常に執着を持っている。それで蛇になっちゃったんですね。それで……大きい蛇なんです。それで水を欲しがる。蛇というのは、非常に焼けるんです……体が熱くなるんですね。ですから、飲まなければいられない。そこで、蛇というのは執着の罪ですからね。執着のそれを取っていくんですからね。やっぱり前頭部を良く浄霊して、それから御神書をできるだけ聞かしてやる。肺浸潤というのは、薬毒で作ったものですよ。お医者にこしらえてもらった。こんなことは問題ではないですがね。そうしてやるんですね。そうして龍神が救われるに従って治っていくわけですね。これは治りますよ。一番肝腎なのは、光明如来様をお祀りしなければ駄目だね。お祀りしてその部屋に寝るようにする。そうすると、ずっと早く治ります。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月08日