昭和二十六年十一月八日  『御教え集』四号 (7)

御伺い 当年七〇歳(本年九月入信)二三歳のとき花柳病を患い、両横痃が出たことがあり、そのとき生卵を食べましたところ、引っ込んでしまいました。その後鼻の具合が悪く、頭も悪く首もまわらぬようになり、薬も服みましたが効果なく、ある人より、若い女の人の頭の皿の骨を黒焼きにして服むと良く効くと教えられ、内証で焼き場の人に頼み頭の皿を三個もらい、三週間に服みましたところ、いまから考えますと、固かったのか治ってしまいました。また淋病も患い、種々薬も服みましたが根治せず、七〇歳の今日まで、排尿時に痛みを感じ、小便の出が悪いときもありました。なお、これまでに心臓病および腎臓病を患ったこともあり、痔もいつも悪く、昨年の九月より小便がぜんぜん出ぬようになり、毎日医師に管で取ってもらっておりましたが、今年七月より自分で尿道口より管を差し込み、毎日一〇回くらい取っておりました。九月入信させていただき、近ごろは日に五、六回管で取っております。小便が溜まると苦しく、いくらきばっても出ず、膿が二、三滴出るのみでございます。管を差し込みますと、最初膿が出て、次に小便が出て、後からまた膿が出ます。小便が溜まれば苦しくて我慢ができず、管を差し込んで出すときも、出した後も激痛はなはだしく、なお痔のほうも、このごろは浄化いただき、腰も痛みます。御浄霊はいただいておりますが、管を差し込まずに出るようになるものでございましょうか。いかにいたしますればよろしゅうございましょうか。御浄霊の重点につき御教示賜りたくお願い申し上げます。

御垂示 生卵くらいで、引っ込むとは……おかしいね。毎日一〇回くらい……これは厄介だね。これは理由は簡単なものなんです。いままでいろいろ……花柳病や……いろいろやりましたが、いままで体に入れた薬ですね。こういう人はたくさんあります。私などもありましたが、だんだん薬が下に垂れて、下がってくる。この人は、膿が下がっていって尿道の周囲に溜まるんですね。それで、尿道が小さくなって圧迫するから、無理して出すということになる。それから痔も、膿が下がって、肛門に溜まるんですから、つまりこれはみんな薬毒ですね。梅毒とか淋毒というのは、たいしたものではない。そう恐いものではない。薬毒が恐い。それを治そうとする薬毒が恐い。膿が始終下に下がっていって溜まる。浄霊すると、だんだん溶けてきますからね。それから、小便するときに膿が垂れるということは、減っているんですからね。根気ですね。やっていると、痔も起らなくなる。痔でも尿道でも、自分で浄霊すると良いですよ。まだ、入信して間もないが、そういうようにして根良くやってご覧なさい。自然に出るようになります。そうすると、楽しみになって、だんだん出良くなりますから、非常に希望が出ますよ。こういうのこそ、なにも心配がなくて、むしろ楽しみなものです。

 あらゆる下の病気ですね。婦人にしろ……男女とも……痔ですね。腰が痛い。足が重いというのはみんな、前の薬がだんだん下に下がっていくんですからね。だから、理屈は簡単なものです。その苦痛の所だけをやっていけば、自然自然に減っていくものです。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月08日