〔 質問者 〕教導所をつくった場合に、一般に知らせるのに広告などはいかがでしょうか。
広告はいりません。そんなことをしなくても良い。理由を言えば、信者を連れてくるのは……信者になる人が来ますね。お客様がね。来るというのは神様なり、そこの家の先祖なりが連れてくるんです。だから広告を見なくても来るべき人は来る。だいたいああいうやり方は神様を冒涜することになる。按摩を開業したとか、歯医者を開業した、というやり方と同じだ。これは極端な話だが、金光教の信者で、広告とか、人にも宣伝しないと言う……極端ですが……なにもしない。なんとかしたら良いでしょうと言うと、いや神様が連れてくるからと言う。二年間一人も来なかったそうです。それから一人来て、それからぼつぼつ来て、たいへんに繁昌したというんですね。これは極端ですが、神様を信ずるという点ではおもしろいと思う。
だから、私は新聞広告だとか、宗教宣伝するという気持ちはちっともない。ただ、いろいろなことの必要で『新しき暴力』のごとき、みんなが間違っていることのために、ああいった拷問やなにかされて苦しむ人がたくさんできるから、それをやっているんです。一番初めに『信仰雑話』を出したことがあるが、新聞広告はどのくらい反響があるか試したんです。いずれ、結核の本も新聞広告をしますが、あれは、結核の人間を救いたいためです。あんまりひどいことになっているからね。『結核の革命的療法』として、または『結核の宗教療法』としてか、どっちかにする。
信者が病気が治って、その人が宣伝して、だんだん連れてくるんです。その人がまた連れてくるというやり方がしっかりしている……強いです。人間の目には見えないけれども、神様には分かる。この人が救われたら、こっちの人、今度はあの人と、霊界では順序が定まっている。だから、順序が来ていないのに、この人に知らせても入れないんです。
〔 質問者 〕重要な人間が入ったら拡がるかと思っていると、そういきませんですね。
そうはいきません。天理教で言っている、「学者、金持ち後まわし」と言うが、ああいうことはあります。いずれインテリの信者がたくさんできますが、時期がありますからね。霊界の中で浄化が強くなるから、つまり、理屈だけで、インテリは押していきますからね。ところが浄化が強くなると、理屈では押していけなくなる。実際的に悪くなるとね。
いままでは医者が注射すると、たいていちょっとは良いが、いずれは注射するとすぐ死んじゃうというのがたくさんできてくる。医者自身が、方法を講ずるのに怖くなってきますね。それで、なんとか方法はないかというような時代になってきます。それは楽なものです。そうなるということは、こっちがそれだけの組織や準備がすっかりできていなければならない。考えてみると、いま、どんどんと救われたいという人ができたところで、受けきれないから駄目です。だから私なんかでもずいぶんぼかしてますが、本当にメシヤ--キリストと言うと、世界中の人が寄ってきて仕事ができない。『文明の創造』なんか書けない。だから、ちょうど良いように神様がやっている。この次はこうなる。その次はこうなる……ということは、ちゃんと知らせますから、ちゃんと分かっている。神様は、それはうまくやってます。私はいまに世界的の論文を書いて、私はメシヤではない。さらに、私の仕事を見て、世界を救うというメシヤだけの、実際の効果を見て……そうしたらメシヤにしても良いと書く心算りです。メシヤだけの働きをすれば、メシヤと言っても良いが、最初から、俺はなんだかんだ、と言ったところでしようがないですからね。和光同塵と言ってね。うまいことを言ったものです。だいぶ近寄って来たですね。来年あたりから、かなり目覚ましいことになりますね。