昭和二十六年十月五日 『御垂示録』三号 (13)

〔 質問者 〕資格者の中で、所属する中教会長が気に入らないというので、みんなを勧誘して替わっていくという人がおりますが、どういうものでございましょうか。

 それは嘘ですね。それはまだ信仰に入っていない人ですね。神様ということを信じていないからです。万事神様がやっているんですからね。もし会長が悪いとしても付かなければならない因縁があるんですからね。もし会長がいけないとしたら、つまみ出されるか、直されるかする。人間が、ぜんぜんいけないというのは、神様の領分を犯している。人間には善悪は分からないと書いてあるでしょう。会長がいけないと言うのは、信仰が分からないのです。

  

〔 質問者 〕受け入れた会長も分かっていないということになりますのでしょうか。

 それは分からない……神様ではないからね。あの会長はいけないとか言う……その人が分からないのです。私などは、部下が間違っていても、間違っていると言ったことはないですよ。神様に任せているから、もし間違っていたら出されるか、ひねりつぶされる。人間の目には間違ったようでも、神様のほうからは、なにか必要があるんです。〇〇という人が、そのようなことがあり、まあまあ神様がやっているからと言っていたが、とうとう体が悪くなって病院に入って死んじゃいました。そのくらいのことを、神様に力がなかったら、信じないほうが良いです。いま〇〇〇にいる……あれを出さなければならないと言うが、神様がやっているので、必要があれば神様がひょっとつまんでしまう。まだ必要があるから、あのままなんです。

 死んだというその人はたいへんな手功をした。良いことをしました。私はいまでも感謝してます。良いことをしたが、これからは悪いことをするから止められた。一時必要があった。神様は深いんだから、人間の目で良いとか悪いとか分かるようでは……そんな神様ではね。どんな悪い奴でも、どんな馬鹿な奴でもそのときは必要があって使われるんです。たいてい、時が経つと分かります。三千世界の大芝居で、悪役もあるし良い役もあるし、いろいろお役がある。ですから、いろんな悪役もありますが、悪役もなければ芝居にならない。善人ばかりじゃね。だから、なんだかだ言いながら発展していけば良いんです。どうせ悪の世ですからね。

 それからまた、邪神ですね。邪神だって教団の中に入り込む。信者全部を邪神が狙っています。油断も隙もできないです。それで、邪神のためにひどいことになる人がありますが、それは浄化作用です。邪神にやられなければ浄くはならないですね。

 第三次戦争は逃れることができるかとか、スターリンはどうなるかと言う人がありますが、スターリンはどうなるかと言うより、アメリカや他の自由国がどうなるか、そのほうを見たら良い。なぜなら他のいろいろなものに塵芥が溜まっているから、スターリンを使って掃除をされるんです。自分の汚いものを取ってくれるんだからね。スターリンをああいうふうにして、世界中が震え上がる。その震え上がるほうがみんな汚れきっているからですと言ったら、その人はポカンとしてましたがね。ちょっとこの意味は分からないですね。つまり、戦争というのは浄化作用の大きなのです。やっぱり病気と同じです。世界が病体と思えば良い。病気に罹ったんだから、大浄化作用ですね。これが大戦争です。世界の浄化が起るということは、毒素があるからです。その毒素はちょっとやそっとの病気では駄目だから、一遍にというのが第三次戦争ですね。第三次戦争が嫌だったら、まず御自分の心を入れ変えるんです。御自分は相変わらず悪いことや、ずるいことをしていて、戦争を逃れようということはね。

「『御垂示録』三号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年10月05日