(前節より続く)
(御論文「邪神というもの」朗読)〔未発表〕
いまも読んだ通り……邪神ですね。邪神も昔は、戦争だとか……殺伐なことをやらせたが、いまは邪神も頭脳的になって……これをすれば社会人類のためだ、というように、巧妙な理屈をつける。ですから、巧妙な言い方だと思って……一生懸命やるんですが、こういうことが良いことと思うから根強い……非常に力があるんですね。だから、その害毒は非常に大きくなる。これが最も怖い。医学ですね。医学もそれなんです。医学というものは、邪神が作ったものです。そうして、邪神というものは、根本は、世の中を自分のものにしようという深い計画なんです。そして、一番厄介なのは、本当の……正しい神様を無視するように思わせる。これが一番、邪神の狙い所です。それですから、病気に罹るや、神様にお願いしたり、祈ったりするということがない。一番怖いんですから、これをなくしなければならない。医学というものを作ったのは、つまり神様なんか拝まなくても、薬とか機械で病気は治るということを思い込ませようとして、いままでいろいろな方法をやった。それにすっかり瞞された。だんだんそれに瞞されきってしまって……偉い人たちの心の底まで浸透してしまった。それで、いろいろ……唯物的方法で病気が治るように見せかけるんです。注射したり、いろんなことをすると、ちょっとは良いですからね。これを良いと思わせて……信用させていく。そうして、変なことがあると新聞にデカデカと書き、やれ死人の目を取って、やると……盲が治るとか、この薬でこの病気が解決する、と書くが、この瞞し方というのは、実に上手いものです。私は邪神のほうの瞞し方を、始終興味をもって見てますが、ところが一般人はそれを知らないからありがたがっているんですね。よく新聞なんかに、新しい薬が出ると、これで結核は解決すると書いているが、じやーそんなことを言っても、結核は増えるばかりで、かえって症状が悪い。そうして、結核は早期診断が一番良い……早期診断に限るというので、健康診断をして、ちょっと胸にレントゲンをやり、写真に曇りでも写ると、いよいよ結核の症状だと言って、だんだん本物に仕立てる。こういうものは良く考えてやっている。それを、私が打ち破るんです。それをやっている。ですから、神様と悪魔の闘いなんです。ここにある曇りというのは、痰が一時的に停滞したんです。それが曇りになる。それを出さないようにする。浄化停止ですね。停滞すると、そこに固まりができて、ちょうど結核と思われるに都合の良いようにこしらえて、安静とかが良いとしてやって、だんだん人間を弱らせていく。それに引っ掛かっているのがたくさんあります。近代のイギリス人やフランス人がそうです。高度の文明国というが、今日をただ安易にしているだけで、戦争なんか、非常に恐れている。それだけの気力がなくなっているんですね。ですから、近代のイギリスなどは正邪の観念はあるけれども、それを現わすことができない。だいたい、中共政府に対して、イギリスは承認しようとしたが、私は呆<あき>れてしまった。そこにいくと、さすがに米国は力が残っている。人の国を侵略して、一年か二年経っていないうちに承認するなんて、つまり泥棒を国会議員に推薦するようなものです。そんなことをすると、世界というのは、強い者勝ちになる。力のある者が侵略するということになりますからね。神様が米国をそんなふうにしているんですが、それだけの威力があるということは結構です。イギリス、フランスは魂の抜けた人間みたいです。というのは、医学によってだんだん人間を弱らせたんです。そうして、文明国の人間が弱ったところをソ連がやっつけちゃうという……そういう計画ですからね。そこで、米国もイギリスみたいに魂が抜けたようになると、もうソ連の思う通りです。世界は、要するに共産化してしまうことになるんですから、実に困る。その一歩手前に来ているんです。
そうして、一番根本は種痘です。一番……世界的に種痘が後れたのはソ連ですからね。近年やっと種痘を始めたようですが、それも、どの程度か分からない。種痘をしていない国ほど強いですからね。毒の排除を止めて……結核なんかもそうです。そういうような具合にして、邪神は非常に巧妙な手段をもってやっているんです。近代医学は邪神が作って、邪神が経営していると思っていれば間違いない。そこで、それを目覚めさせるべく神様が私を使ってやっているんです。その意味によっていま『文明の創造』を書いているんです。これは来年あたりできる心算りですが、そうしたら、英文に訳して世界に頒布する。まず、世界の識者の目を醒ます。そうして、だんだん浄霊なんかも世界中の人間がやるようになります。それで初めて人類は根本的に救われるわけです。
しかし、そうは言うものの、邪神がぜんぜん悪いものではない。やっぱり、いままでは必要だった。というのは邪神がそういう具合にしないと、物質文化はこういうふうには発達しなかった。発達させるには邪神がそうしなければならない。話が長くなるから、このくらいにして……これはいまにだんだん書きますが、そんなような具合で……結局世界を支配している主の神様が、悪を作り、邪神を作り、善を作り、正神にそれを食い止めさせたりして、だんだん理想世界の下拵えができたんですね。だいたい、下拵えはできたんです。今度は、邪神が本当に改心して良くなれば、世界中が五六七の世になるんですからね。いま、その目前に来ている。そうでしょう……二大勢力が戦争すれば、どっちかが勝つから、もう戦争を起す種が見えなくなりますね。ですから、いまは世界の転換期であって、その転換期にメシヤ教が出て大きな審判と、審判後の出発ですね……立て替え、立て直し……破壊と創造ですね。『文明の創造』というのは、破壊後の建設のプログラムなんです。建設の日の設計書なんですから、どうしても必要なんです。ですから、既成宗教のように、ただ御利益や……そういうもので、個人個人を救うということも結構ですが、それ以外に、そういう大きな経綸もある。それを知らなければいけない。