昭和二十六年九月八日 『御垂示録』二号 (11)

〔 質問者 〕吉備真備の霊が見える人に見てもらったら、胴が一廻りくらいだそうです。

 中くらいですね、金毛九尾というのは。黒龍が活躍している。それから赤龍ですね。
 

 〔 質問者 〕金毛と九尾は種類が違い、金毛は朝鮮から来て、九尾は唐から来た。と言っておりますが。

 そんなことはない。
  

〔 質問者 〕八面六臂と言いますか、あれは狐で。

 狐です。

  

〔 質問者 〕賀露神社の上に金毛九尾の祠があり、その前に七五三《しめ》〔繩〕があり、御幣が二本ありそれを持ったときピリッときたそうです。

 やっぱり、霊はなにかを道具にすると憑りいいんです。
  

〔 質問者 〕金の指環をいただき、それをもらってから変な気持ちがすると言います。霊の見える人に見せますと、霊的になにか憑依しているらしいとのことで、御神前の脇にお供えして置いてますが。

 良いです。眷族が憑いているんですね。実に活躍してます。ですから、私が今度、神軍戦史というのを書きますが、最初からの戦いなんです。私は始終戦っている。霊的の軍人なんです。しかし、ぜんぜん……そういう邪神が無駄かと言うと、そうではない。それが大きな御用をしている。

 例えてみれば、日本がアメリカから、あんなにひどくやられた。ところがアメリカのほうで、だんだん日本を助けるようになったという元は、ソ連なんですからね、中共や、北鮮軍……あのためなんです。だいたい、共産主義は人民が疲弊困憊する。それに乗じて宣伝する。ところが、生活がそう困らないで、安定すると、共産主義の宣伝が非常に難しくなる。特に日本は豊かな国で、日本がアジアで一番なんですからね。ソ連は日本を共産主義にしてしまえば、アジアは共産主義にできると考えた。今度の講和がソ連のお蔭ですからね。ソ連は赤龍がやっている。サタンがね。そうすると、日本を助けた元ですね。「善悪は糾える繩のごとし」と言うね。邪神だからと言って……やはり大きな働きをしてます。さもなければ、日本はどのくらい……まだまだどんなに困るか分からないです。

「『御垂示録』二号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年09月08日