御伺い 私の妻S・K(六一歳)は娘の時分より常に腹痛に悩んでおり特に月経も少なく下腹部の疼痛がございました。三七歳のとき胃腸病にて八〇日ほど絶食し、生命危篤にまで及んだこともございました。四六歳ごろより慢性腹膜炎となり入信前まで煎じ薬を常用してまいりました。
二四年一月私が入信いたし以来御浄霊を続けてまいりました。
二五年八月四日、五日と排尿不能、意識不明となり全身はむくみ、腹部は臨月大となりましたが、御守護をいただき、六日にはたくさん排尿あり、八日には起きられるようになりました。本年二月本人が入信させていただき、五月一五日熱海に御参詣後浄化が強くなり、全身むくみ排尿も少量となりました。六月始めより教会の先生にお願いいたしましてから排尿も楽になり、全身のむくみも減退いたしましたが、腹部はなお臨月大の状態でございます。この状態にもかかわらずどんな食物でも非常においしいと言い、特に魚肉を欲します。食べすぎると排尿も減じ悪化いたしますので毎食軽く一膳くらいいただいております。
脈拍は常時三〇ないし四〇くらいでございますが、昼間は床の上に坐っておられます。また四〇歳前から両眼の視力が減じ現在ほとんど失明しております。一家は私および嫁も入信させていただき御神体、御屏風観音様も御奉斎させていただいております。霊的関係といたしましてはS家は四代続いて嫡子がなく、私も妻も両養子でございます。
妻の実父は腹膜炎にて死亡、実母は汽車に飛び込み自殺しており、養父は電車にて轢死しております。
昭和一四年九月一九日、座敷内にて知人が痴情関係で殺害されました(現在無縁仏としてお祀りしてございます)。
なお二四年一一月一一日には放火に会い、御守護により天井を焼いたのみにて鎮火いたしました。
息子(養子)は現在外地(シベリア)より帰還いたしておりません。
右の御浄化はいかなる原因でございましょうか。御浄霊の急所につき御教え賜りたくお願い申し上げます。
御垂示 急所もへったくれもない。薬毒です。ずいぶん入っているな。漢方薬ですね。このためです。ほかになにもありはしない。漢方薬で生命を落とした人はずいぶんある。強いて急所と言えば腎臓ですね。