〔 質問者 〕鑑定で一番難しいのは、なんでございましょうか。
支那陶器です。仏です。仏はなんですね。本当に判るのは日本ではないですね。支那陶器もちょっと判らんですね。本当に、これはという人はないですね。青磁ものは特にですね。いままた研究中なんです。なぜなら、学説が変わっているから、新発見するからです。去年か一昨年支那陶器の研究で、支那に行って、竃のあった所を発掘して陶器を発見した。支那では、陶器を作って、王様の所に持って行き、完全にできたのを献上する。失敗したのはみんな壊しちゃう。おもしろいことには、鎌倉の海岸に行くと、良い青磁の壊れたのがたくさんある。では、どういうわけで青磁がたくさん捨ててあるかというと、いろんな説がある。これは、私が神示によったので、蒙古との戦いのとき、みんな憤慨して、良い品物を持っているのは、足利時代ですからね。それで憤慨して、支那のものをみんな壊してしまった。壊して捨てたようですね。それが、ああいった重いものですから。それに、水の中では、なんともない。そう見てますがね。さもなければ、青磁の良いものを壊して捨てるわけがない。それでも、なおかつ日本には良いものがありますからね。
「『御垂示録』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月01日