昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(霊および霊界)(8)

御伺い 人の生まれ代わりにつき、ある霊の申すのに「前生の人の性格中類似の特質(例えば一〇の特質ありとせばそのうちの五ないし六種)を具えて生まれる場合もある」と申しますが、右は本当なのでございましょうか。この場合に霊の分霊と憑依について。

御垂示 たしかに多くなったり少なくなったりすることはある。人間の霊には分霊ということはない。神様は高級になるほどいくらでも分霊ができる。狐なぞは、狐の眷族がほうぼうへ憑るので、ちょうど分霊のようにみえる。また霊は一瞬にしてどんな遠方でも行くから、分霊されたように思えるのである。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p326」 昭和26年05月20日