御伺い 真を行なうにはいかがいたしたらよいでしょう。
御垂示 自分のことを第二にし他人を良くするのが誠である。すなわち人良かれの精神。利他的精神である。世の中とか社会のためになることを行なうことである。真とは嘘の反対で本当のことである。しかしながらただ正直のみでも困る。智慧が働かなくてはいけない。常識的判断がよい。自分の国家とか階級だけ良くするのは善いように見えて真ではない。それは小さい真であるから、突きつめれば真でなくなってしまう。どうしても人類愛を本として判断しなくてはならない。
「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p344」 昭和26年05月20日