昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(霊および霊界)(30)

御伺い 大阪市のある理髪店で奥の間の御神体に対し善言讃詞をお唱えしますと、店の客が絶えます。ある霊憑りが表をたくさんの亡者がうろうろしていて、お唱えの声が聞こえるとその家の前に立ちふさがり、現界人も出入りができなくなる。入口の戸を開けお入りなさいと言い、御浄めをすれば亡者が救われに家の内に入り、またお客も入ることができると申し、事実客が絶えますごとにその通りいたしますとお客がまいります。他人に奇異の感を抱かせることにもなりますのでいかがいたしましたらよろしいでしょうか。

御垂示 これは本当である。善言讃詞を上げると亡者の霊が集まる。そしてそれを聞くごとに一段一段向上する。霊はありがたいから、ほかの霊を勧誘してつれてくる。そういうことで本教の発展をするのでかまわず続けてよい。亡者も無限ではない。また客の祖先など少しでも因縁のある人でなくては来れぬからである。その代わりいずれ霊はお礼するので繁昌することとなる。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p337」 昭和26年05月20日