昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(浄霊および信仰)(17)

御伺い 浄霊が比較的忙しくない場合は、一時的に他の職業と兼ねてもよいものでしょうか。

御垂示 これは臨機応変であるが、本当は他の職を求めるのはよくない。神様のほうにもいろんな事情があって遅速があるのである。

 私は最初のころよく「散花結実」という言葉を用いたが、そういう場合もある。これは花が散って実が実るということで、多くの場合一時さかんになるが、花が散る時が来ると暇になるのであるが、実ができるのは時間がかかる。人間は焦りたがるが、閑なのは一時的現象で、決して長く続くものではない。なにごとも始めからパッとするのはいけない。実が実るように始めは小さく、徐々に大きくなるのが本当である。また発展しない理由は、なにか神様のお気に入らぬことがあるわけもあるから、よくその心と行を考えてみるべきである。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p351」 昭和26年05月20日