御伺い 憑依霊は副霊の働きの強いときに憑依するでしょうか。また憑依する霊は先祖に関係あるでしょうか。
御垂示 副霊が憑っている肉体へ別の副霊が憑るべく入ろうとして争うことがある。その際憑依霊同士が戦うので、人間のほうはフラフラしたり、煩悶状態になるものである。そして前住の副霊が後入より弱いときは後の霊が勝つことがあるが、それは一時的で長い間にはやはり先住の副霊が勝つのである。
先に墓地に接近すると必ず病床に寝る人があったが、これは死霊が憑くのである。またある松の下を通ると必ず死にたくなる所があった。これも縊死の死霊がつくのである。狐などは臨時に憑いて人を殺したり悪事をさしたりすることが多いのである。そういうことのうまいほど、彼らの仲間で幅がきくのである。祖霊は人間になにか伝えるときなどたいていは狐に委託するものである。
「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p327」 昭和26年05月20日