昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(宗教、科学、哲学、芸術)(11)

御伺い 世界平和への途は社会主義、資本主義によるべきでしょうか。

御垂示 どっちでもないがどっちも加味される。食物は砂糖だけで味をつけるか、醤油だけで味をつけるかというようなものである。両者をちょうどいい具合にまぜ合わせればいいものができる。いままで資本主義が甘すぎた。それで社会主義や共産主義が起きた。社会主義は実に不公平な政治であり、共産主義はピラミッドを逆さに立てたのと同様である。資本主義は福助政治で頭だけ大きくて、身体や足がやせている。すべて片寄った主義は全部駄目でいまに理想的なものができる。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p295」 昭和26年05月20日