昭和二十六年四月一日 『御垂示録』六号(5)

  --御神体と御屏風の観音様のお取り扱いにつきましてお伺い申し上げます。主人が亡くなり、家族が解らなくなって教会にお返しにきたのでございます。

 取り扱いと言って……先方が返そうと言うんでしょう。だからそれを、うまくやればいいでしょう。

  --処置につきまして。

 しまっておけば良い。

  --永久にでございましょうか。

 いやそれは分からない。それはいただいたほうが良い。それであなたの所にしまっておき、そのうちに急いでお祀りしたいと言うときに貸してやる。ただしそれはお浄めしなければ。お浄めする場合には資格者なら良いです。自分の所にお祀りしてある光明如来様にお願いして、お浄めの資格をいただき「いまお浄めをさせていただくから力をお与えください」とお願いしておけば良い。胸から霊を入れる。それで良いです。つまり台の上において、祝詞を奏げたほうがいいですね……天津祝詞を。拍手して二、三分で良いですね。そして拍手をして、お辞儀をして、そのとき「しまわせていただきますから」と言って、しまう。上に物をのせないようにね。その家で一番清い所に置いて、箱があったら箱に入れて、そうすると、中にはお祀りしたいがお金が足りないと言うときは出してやる。あるいは貸さなければならない場合にね。未信者に病人があって、将来入信する……入信すると言うのでなければならない……そういうとき、使っても良い。返ったら戸棚にしまって、光明如来様にお礼をして……それで良い。御屏風はそれほどおおげさにしなくても、もっと簡単で良い。御神前にお上げして「どうかお浄めをお願いします」とそれだけで良い。

  --たいへん穢れていたり、お汚しした場合は。

 それはいけません……取り換えなければね。ただ古いのは良いが、破損しているのはいけないですね。

  --その処置はいかにいたしましたらよろしゅうございましょうか。

 お断りして焼いても良いでしよう。

  --御額の場合には。

 額は御神体と違うから、ただ清い所に良いでしょう。さもなければ、掛けても良いですよ。光明如来様に「今度御額をお預りしたから、それを掛けさせていただきます」と言って。

  --明主様の御写真の場合は。

 写真は、やっぱり光明如来様の台の上にのせて、「今度自分がお預りすることになったから、よろしくお願いします」と言って、きれいな紙に包んで置いておくんですね。

「『御垂示録』六号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年04月01日