--大黒様の台につきましてお願い申し上げます。
台があったほうが良い。床の間にじかではいけない。人間なら座蒲団です。だから……あのお厨子の台は先に坂井さんからもらった。私が見つけたがなかなかなかったのですがね。実に調和が良い。なんでも調和しなければいけない。大黒様の台でも、調和しなければならない。木に竹をついだようではおもしろくない。新しい大黒様には新しいもの。古い大黒様には古いもの。古いのがなければ黒い色に塗ればいい。神様は調和の良いものを探しておいてくれますよ。あれだって実に調和の良いものが見つかった。
「『御垂示録』六号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年04月01日