昭和二十六年三月二十五日 地天22 「教えの光」(11)

--萩市中心部より東北約五キロの地点に、笠山と呼ばれる標高一一二メートルの死火山がございまして、この頂上に、前世紀の遺物と地質学者の言っている火山口があり、その中に寒帯植物と熱帯植物とが並び合って天然に生えております。かような例は世界でも珍しく学会の謎となっている由でございますが、これはなにか特別な意味がございましょうか、謹んでお伺い申し上げます。

 これは、その場所へ行ってみなければ判らない。しかし想像してみれば、その付近には水が地下を流れているから、温度が低いが、それを厚い岩盤で、遮断しており、反対のほうは岩盤の隙間から地熱が立昇して暖かいためかとも思う。

「『地上天国』二十二号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年03月25日