昭和二十六年二月二十五日 地天21 「教えの光」(2)

--生産と創造に関する以外の商業のような業務は、主として営利を目的とする営業であるため、社会に対する利益よりも弊害のほうが多いようであり、また生産創造に関する業務ほどの創意工夫を要しませんから、国営か公営が望ましく、また土地には限りがありますから、土地、本来の目的に最大限に利用するため、私有でないほうが望ましいと思いますが、いかがでございましょうか。

 この考え方は社会主義的であって、本当ではない。これは競争がないから進歩は遅れ、国は衰える。英国などはいい見本である。しかも人民の自由が拘束される憾みがあるから、世の中が無味乾燥になるとともに、不公平でもある。なんとなれば、働く者と、怠ける者との結果に差別があまりなくなるからである。こういう考え方は過渡期の時代であって、いずれ私はもっと進歩した経済機構を発表するつもりである。

「『地上天国』二十一号、岡田茂吉全集講話篇第五巻p」 昭和26年02月25日