昭和二十七年一月二十六日 教集06 (6)

〔御伺い〕 M・S(四〇歳)。養父は製糸業でしたが昭和二一年八月胃癌にて死亡。私の応召中に養母、妻、女児と、ともに目の御浄化にて、二一年妻が入信し、教導師補の御資格をいただいて御用をさせていただいておりました。ついで母、女児が入信。御屏風観音様、光明如来様を御奉斎させていただきました。二四年九月、シベリアより帰り、二五年三月入信。七月に男子出生しましたが、二六年七月、無熱脳膜炎で死亡いたしました。私は小刀鍛冶職で、昨年一〇月、鉄の小切れが飛んできて、右眼左側の縁に当たり、少量の出血があり、初めはボーッと目が翳む程度でしたが、三日目より頭、目が痛み出し、眼球は赤く充血し、御浄霊により多量の涙が出ましたが、ぜんぜん見えなくなりました。御浄霊は支部、中教会、別院でいただき、特に頭を主にいただいております。約一カ月の後、頭および目の痛みはなくなりましたが、依然として見えません。現在は妻にいただいており、毎日仕事をいたしております。薄赤く充血し、瞳の部分が白くなり、御浄霊のとき天津祝詞を奏上いたしますと、ボロボロ涙が出ますが、無言ですと出ません。霊的になにかございましょうか。また子供の死と関係がございましょうか。御浄霊の急所、御垂示のほどお願い申し上げます。

【 御垂示 】 無熱脳膜炎……これはなにか間違っているんですね。熱のない脳膜炎というのは絶対にないんですからね。これは、やっぱり霊と両方ですね。体だけなら、疵が治ると治っちゃいますがね。縁に当たっただけで見えなくなるということはないわけですね。小切れが飛ぶなんてことは、霊がやることがありますからね。目を潰そうと思ってね。まあ、そういう意味ですね。それで、霊はやっぱり急所を知ってますからね。これは、眼球はどうなっているんですか。

〔御伺い〕 黒目の所は、瞳の部分が白くなっております。

【 御垂示 】 これも治りますね。だいたい、白くなっている目は、治りますよ。そこに毒があるんだから、溶かせば良いんだからね。それから、充血……これは浄化が起るんだから、もう少し辛抱して、できるだけ浄霊してあげるんですね。それで治りますよ。無論……光明如来様をお祀りしてあるんだから、大丈夫ですよ。ただ、長くかかるだけのものだからね。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p426~428」 昭和27年01月26日