昭和二十六年一月二十五日 地天20 「教えの光」(8)

--伊豆大島のように土質が火山灰の場合、野菜の自然農耕をいたしますに、大根は成績が良好ですが、白菜類やホーレン草など、菜類が成績悪く、耕作方法が悪いのではないかと存じ、堆肥を深い浅いのなきよう注意して試作いたしました。なお土地は三カ年無肥料耕作の肥毒なしの土地においてです。砂土のため、降雨の際に砂をはね上げ、菜の葉に付着するためではないかと存じまして、播種後その上にワラを薄く置いてみましたが、いくらか成績はよろしきようですが有肥耕作とは比較になりません。菜種は買種(有肥)のためではないかと存ぜられますので、畠へ出るたびに御浄霊をやらせていただいております。

 いかに農耕いたしますればよろしゅうございましょうか、御教示お願い申し上げます。

 陸稲のできは自然農耕において成績も非常によく、質味の点においても一段勝っております。ありがたく御礼申し上げます。

 火山灰はそうとう年限が経たないと、有毒がぜんぜん抜けきれないものである。だから適当する種類を作るよりほかに方法はない。この例としてかの栃木県那須野ケ原は数百年に渉って栽培不可能であったが、いまから二、三十年以前からボツボツ栽培できるようになったにみて肯かれるであろう。ただ堆肥を充分腐蝕して混入すれば、たしかに効果はある。

「『地上天国』二十号、岡田茂吉全集講話篇第五巻p」 昭和26年01月25日