〔 質問者 〕三年ほど前に入信いたしました信者で、一家入信し御神体もお祀りいたしております家でございますが、入信当時それまでお祀りしておりましたお稲荷さんの祠を調べましたところ、お札がいつの間にか紛失しておりました。近所の子供が取り出して捨てたものらしく、その後へ玩具様のものが入っていたそうでございます。そのままにして現在祀ってないのでございますが、その後、家の中がなかなかまるく治まらず、特に現在は入信いたしました父がひどくこのお道の反対を申し、娘さんが人の御浄霊をいたしますことさえ許しません。他にもいろいろと曇りの多い家でございますが、この父の反対は捨てられたお稲荷さんと関係がございましょうか。お稲荷さんの名前が分からなくなっているそうでございますが、改めて祭るといたしますと、どのようにしてお祀りいたしますればよろしゅうございましょうか。御教えを賜わりたくお願い申し上げます。
たぶん稲荷の霊だと思うが、名前も判らず、お祭りをするほどのこともないから、そのままでよろしい。父親が反対し、家族の者が苦しむとしたら、家族の人たちも罪穢があるのだから、人助けをするのがよいが、それも反対されるとしたら、できるだけ御神書を読むようにすることである。それによって身魂が磨けるから、父親の反対もだんだん薄らぎ、ふたたび信仰を取り戻すことになる。焦らず時節を待つべきだ。
「『地上天国』十七号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年10月15日