昭和二十五年四月二十日 地天15 「妙智之光」 (9)

〔 質問者 〕いまから一三年ほど以前、兄は神経衰弱で突然行方不明となり、行者に見てもらいますと水死しているとのことです。兄が行方不明となってから四年目に姉(次女当時二一歳)が発狂し同時に私が左半身、特に頭部の神経痛となり、私が二二歳のとき日蓮宗を信仰いたしましたところ、いくぶん小康を得、同時に姉もいくぶんよくなりました。約一年後また私が再度悪くなりましたので、信仰が足りぬと思い、成田山で二一日の断食をしてお願いしましたところ、かえって悪くなり、今度は私が神経衰弱のような具合になり、昨年一〇月入信させていただき、だんだん快方に向かいました。なお五〇年前本宅の井戸へ過って使用人が落ち死亡したことがあり、また母の実家で母の叔父にあたる人が肺病になり、脳味噌を食べれば良くなると言うので食べましたが、結局死亡したということなどがあります。いかにすれば私たちは救われますでしょうか。

 一家によほど罪が多いのである。断食などは決してしてはいけない。神様から言えば一種の罪悪である。また脳味噌などは人間が食べるべきものではないから、決して良くなるわけはない。正しい信仰によって大いに徳を積むことで、それ以外に救われる道はない。

「『地上天国』十五号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年04月20日