昭和二十五年三月十八日 『御光話録』十九号(1)

〔 質問者 〕御歌集『山と水』にある沙羅双樹とはいかなる樹でしょうか。

 沙羅双樹ってのは菩提樹とも言うし、橄欖樹とも言って、釈迦が修行していたときにこの樹の下で行をしたんですね。「樹下石上」って言葉があるでしょ。あれはこの樹の下の石の上で修行したことなんですよ。インドではとても尊ばれる樹ですよ。あの焼けた千葉の日本寺にはこれの大きいのがありましたがね。

「『御光話録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p425」 昭和25年03月18日