〔 質問者 〕私の家は代々浄土真宗であり、私ども夫婦は本教を固く信じておりますが親が反対いたします。この場合私どもは親や真宗に対しどのような態度をとったらよろしいでしょうか。
これもいま言った通りでいいんです。しかし、故意に先方に反対したり、悪く言ったりするのはよくないですよ。だから、できるだけ穏やかにしといて、こっちがずんずんやってけばそれでいいですよ。
こういうふうに反対する者がたいていはあるもんですね。また、反対するのもよく知らないんだから無理もないんですよ。実際、新しい宗教にはインチキなのや邪教が多いですからねえ。……私がいまやってるようなものは、とにかくいままでにはないんですからね。例えてみればね、いままでのはみんなガラス玉だったんですよ。そしてそのガラス玉を本当のダイヤだと思い込ませようとしてたんですよ。だから、ガラス玉に混って本当のダイヤが出てきてもそれもガラス玉だと思うんですよ……既成宗教は、まあ、ニセじゃないけど、ごく力が弱かったんで、金メッキくらいのとこですね。年月が経てばやはりメッキは剥げますからね。いま、いろんな宗教に力がないのはメッキが剥げてきてるんですよ。しかもその通りのことを釈迦も説いてるんですからね。釈迦は、この世は仮の娑婆だと言ってるし、いずれ仏滅の世が来るって、仏教の御本尊がちゃんと予言してるんです。だから釈迦を信じてるとしたら、私の言ってることは決して違っちゃいないんですがね。まあしかし、そう始めっから言うと、先方は怒って、邪教だのインチキだのって言いますからね、あまり言わずにどんどんやっていけばいいんですよ。
「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年02月28日