昭和二十五年二月二十八日 講話(24) 光録17

〔 質問者 〕私は今度医科大学を卒業いたした者でございますが、体内の毒素は固まり、浄霊はそれを溶かすと伺っております。毒素が固まるのはどういう理由によるのでしょうか。

 万有は時が経つに従って固まって行くんです。すべて固まるものなんですね。そうかって、人間が固まってミイラになっちゃ困るんで、生きてる以上は固まらないんです。ところが人間の体に合わないものが体内に入ると、それがだんだん固まるんです。そして一応固まりきると、それから崩壊作用を起すんです。石でも、あれは土が固まってできたものなんで、土の硬化作用によるんです。そしてそれが硬化しきると今度はボロボロに砕けるんですよ。これが万有の法則なんです。星でもこの宇宙には光らない暗星というのがたくさんあって、それが万有硬化の理によって硬化してくると太陽光線の反射で光るようになるんです。それがさらに硬化して極点に達すると、今度は分裂しだすんで、流星はそれなんですね。隕石なんかも星が分裂したものなんです。

 膿でも同じでね、薬毒は体の中でだんだん固まって行くんです。で、ある程度固まると今度は溶解する、それがつまり病気なんですよ。熱が出て固結毒素が溶け、液体になって出るわけなんです。だからそのままにしておけばいいのに、やれ病気だなんて心配して湿布したり冷やしたりするもんだからせっかく溶けて外へ出るものを固めちゃうんです。人為によって固めるんですね。この間違いを人類に目覚めさせなきゃあどうしようもないんですよ。殊に肺病なんかは人間が造ってるんですよ。この原理は『光』新聞の号外に詳しく書きましたからね、あれを読めばたいてい判るでしょう。だから医学がなくなれば結核は必ず何分の一かに減りますよ、固めないから。……ほおっておけば体内から出るものを出ないようにコチコチに固めちゃうんですからねえ、浄霊はそれを溶かして出すんですよ。

「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年02月28日