昭和二十五年二月二十八日 講話(23) 光録17

〔 質問者 〕酒毒というものはあるものでしょうか。

 酒毒はやはりありますよ。これも昔はあんまりなかったんですが、いまはよけいありますね。いまは酒に防腐剤を使ってますから、この防腐剤の毒がまた多いんですよ。

 酒は一時興奮させるんですが、一番興奮するのは胃の辺りで胃が一番熱をもって血を寄せますから酒毒は一番胃へくるんですよ。すると、胃壁がだんだん柔らかくなって、ブヨブヨになってくるんです。そこへ固いものを食べると胃壁に亀裂を生じ出血するんで、これが胃潰瘍ですね。それから酒を飲むと中風になるって言いますが、これはそれほどでもないようですがね。胃潰瘍が一番多いですよ。まあ、酒なんてものはある程度にしとかないといけませんね。また、この信仰に入るとある程度で止まるんです。酒飲むのはどうせ狸か天狗ですからね。酒飲んで理屈を言うのは天狗であり、居眠りしたり御機嫌がよくなったりするのは、あれは狸ですよ。以前私の所にいた〇〇なんて顔付きがまるで狸でしたがね。ところが、この信仰に入るとそういった霊が萎縮しますからね、少ししか飲めなくなって酒の害も減ってくるんです。

「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年02月28日