〔 質問者 〕その年の農作物の豊凶は熱田神宮の御神示によって判ると言われておりますがいかがでしょうか。
さあ、熱田神宮には判りませんよ。もし判るとすれば、それを気象台なんかが利用しなくちゃいけない。(笑声)外れることもあるんですよ。だから気象台も利用しないんです。本当は神様は当たるはずなんですが、けどまた、ぴったり当たってもいけないんです。だから、いかなる立派な神様でも当たらせないんです。
ただ、これだけはたしかですよ。豊年だとか凶作だとかになるのは、みんな人間がそうするんです。日本中の人間が立派な心を持ち、農作物に対して感謝の気持ちでありがたく頂戴し、物を粗末にせず、ずるい心を起さずに正しい行いをすれば、とても豊作になってとうてい食べきれないくらいできますよ。ところがいまの人間はそれとは丸ッきり反対の間違った料簡を持ってますからね、ですから不作になるんです。いま言ったことは絶対で、これは真理ですよ。いかなる災難でも天候の不順でもみんな人間が造るんですよ。
「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年02月28日