昭和二十五年二月二十八日 講話(2) 光録17

〔 質問者 〕観音様の御姿はよく親指と人差し指とで丸く輪を作っておられますのを拝見いたしますが、これには意味がございましょうか。

 ええ、これにはいろいろあるんで、親指と人差し指とで丸を作るのや、親指と中指とで作るのがありますね。親指と薬指はあまりないようですね。この意味もいろいろ説がありますが、けど結局これは魂ってことを表徴するんです。そこで、私は以前観音様の絵を描いたときに、本当の玉を右の手の上にのせて、左でこういう具合に親指と中指で丸く書いたんです。ある説では、中指は一番不浄な指だ、汚い所を拭くのに中指を使う、だからこういうふうに中指を隠すんだなんて言うんですがね。

 要するに、丸い形は同じことなんで、右手に玉、左手の指で丸く輪を作ることは霊と体になるんですよ、そういう意味で私は描いたんですがね。だから、これは魂を象るっていうわけなんです。また、広く考えるとね、どんなにでも考えられるんです。

 宇宙は丸、地球が丸、太陽も丸、それから魂はすべて丸くなって移動しますしね。あらゆるものは丸でいいわけですね。

「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年02月28日