昭和二十五年二月二十八日 講話(1) 光録15

〔 質問者 〕祝詞の「惟神霊幸倍坐せ」の意味について御教示ください。

  「惟神」っていうのは神様に従う、神の御心のまにまに、神に倣うっていうことで、それから「霊幸倍」は魂の幸いが倍になる、だから魂の仕合せを多くして、魂をふやしていただきたいっていうことで、神道で「御霊のふゆを幸ひ給へ」っていうのがありますが、これは魂を大きくふやしていただきたいっていうことなんで、だから同じことですよ。

 肉体にも痩せたのと太ったのとがあるように、魂にも痩せたのと太ったのとがあるんですよ。そして魂は太ってなくちゃいけないんです。肉体の太り方とは違って、魂が太ると驚くほど非常に大きくなるんです。よく物に怯える人や、恐怖症の人は魂がやせて萎縮してるんです。いままで恐怖症だった人がこの信仰に入ると、そういうことがなくなりますよ。魂が太り、魂の量が殖えるからなんですね。そうすると、外界の影響や刺激をはねつける力が強くなって、割合に恐怖心も起きず、物に怯えることもなくなるんです。そうすると、あの「図々しい奴」は魂が太ってるのかっていうことになりますが、(笑声) これはまた違うんで、ああいうのは太ってることは太ってるんですが動物的な太り方なんですよ、質が悪いんですね。(笑声) 神様のほうのは質がよくて太るんですからね。

「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p505」 昭和25年02月28日