昭和二十五年一月二十日 講話(46) 光録16

〔 質問者 〕水害で壊れた橋桁などを材料にして家を建てるのはよくないと申しますがいかがでしょうか。

 家ってものはね、貴重なもんなんですよ。人間がその中で生活するんだから。まあ、守護神みたいなもんですからね。それを作るのに、橋桁に限らずすべてね、いったんなにかに使ったもので作るってのは間違いですよ。これでは人間を侮辱することになるんです。相応しなくなるんですね。同様に逆柱もいけませんね、木にもちゃんと上下がありますから、正しくやらなけりゃいけないんです。家は、多少生活方法にもよって差があるけど、できるだけ正しくやることです。けど、橋桁として使った材木を家の外側のなにか粗末なものに使うんならかまいませんよ。

「『御光話録』十六号,岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年01月20日