〔 質問者 〕千手観音様と乙姫との関係、および過去・現在・将来に対する霊的な現象について。
千手観音と乙姫とは伯父と姪ぐらいの関係になる。乙姫は素盞嗚の奥様だから義理の姪になるわけだから、そうとう関係はあるが血族関係はない。
過去・現在・未来の関係は、乙姫が長い間世界の富を掌握していた。つまりその場合乙姫は千手観音の役をしたが、ミロクの世が近づき、いままで自分が専有した富を観音様にお返しする。いままでは観音様は仏の御名によって隠退されていた。その期間音姫の世を観ていた。それが観世音の字義で音世観を逆さにしたのである。音が門構えの中に入ると闇になる。また日遍に音も暗である。音姫の世の間は夜の世界であったからである。乙は蛇の首を上げた形である。
「『地上天国』十一号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」