--今年三一歳の未入信の婦人ですが、六年前お嫁に行こうとした半月ほど前より急に手足が震い出し、震えが止まってから毎日頭が重く、寝ているときは波の上に乗って川を押し流されているような状態です。本年八月初旬より御浄霊させていただいておりますが、御浄霊いたしますと霊動を起し親指の先くらいの大きさに身体中を痛みが歩きまわり、顔は引きつれます。身体全体が震え喉を締めつけられるようになり、ときどき小犬が鳴くような声を発し、また大きなタメ息をいたします。また御浄霊をさせていただく人がきまって睡くなり、笑い出したくなります。家の人が九年間に九人死亡しており、位牌も四基、川へ流しております。いかなる原因でしょうか、またいかがいたしたらよろしいでしょうか。
この婦人は龍女である。龍女は結婚を嫌がる。故に種々な支障は、結婚のできぬようにされているのである。この婦人の前生、蛇の時代、殺されて川へ流されたもので、その状態が表われたのである。しかも親指大の大きさに突かれた。それが身体中へまわったのが死因だったのであろう。他の霊も憑いている。あるいは四つとも龍神かもしれない。それが憑って位牌も流してもらいたくなったものかもしれない。
信仰により、できるだけ人助けして徳を積むことによって救われるほかはない。
「『地上天国』十一号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年12月20日