〔 質問者 〕人間は姓名の善し悪しにて幸不幸があるそうですが、その善し悪しを正しく知るにはどうすればよいでしょうか。
名前で運命が決まるとは言えない。大いに影響はあるが絶対ではない。善い名のつくのも悪い名のつくのも、その人の運勢によるのである。私など頼られてもすらすらとつけられるときとつけられないときがある。名前をかえるにも時期がある。いくら名前をかえても、そのときその人の霊的状態によって善い悪いがある。また名は時代に合わなくてはいけない。いま木下藤吉郎とつけても天下は取れない。以前加藤高明の総理大臣のとき、そのころ上野で乞食を検挙して名を調べると、同じ名で当時の新聞に出ていたことがある。よく教導所で名前をかえて急に発展するのがある。名のつけ方についてはいずれ本に書く。
「『地上天国』九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和24年10月25日