昭和二十四年八月二十三日 講話(18) 光録14

〔 質問者 〕ある婦人、病気で寝ていたとき枕元に大きな蛞蝓がおりましたが、その婦人が死んでからそのお墓に枕元にいたのと同様の蛞蝓がおりました……

 こいつは気持ちが悪いね。(笑声)
  

〔 質問者 〕その後赤飯を炊いて神様にお供えいたしましたところ、どこからともなくたくさんの蛞蝓がやって来てその赤飯の上をいっぱいに埋めてしまいましたが、少し経ちましたら一匹も見えなくなりました。これはなにか意味がありましょうか。

 ありますね、これは。蛞蝓とこの婦人と関係があるんですよ。きっとこの婦人の子供かなにかが蛞蝓になっているんですね。つまり肉親の者の死霊が蛞蝓に憑依したんでしょう。蛞蝓だとか虻だとか蜂、蝶、蜻蛉なんかには憑依することがありますからね。で、その子供なら子供の霊が、自分の部下だとかなんだとかの蛞蝓をつれて来て赤飯にたかったんですよ。とにかく、蛇、蛙、蛞蝓は「三すくみ」って言いますが、あんまり気持ちのいいものじゃありませんね。こんなのは一遍蛞蝓に生まれたんですね、それから人間の子供に生まれたけどもまだその因縁が離れないんですよ。実際こういうことがあるんですから、ずいぶん神秘なもんですね。

「『御光話録』十四号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年08月23日